「飼料用米多収日本一」受賞者決定2018年2月27日
・畜産物ブランドでも初のコンテスト
平成29年度「飼料用米多収日本一」と「飼料用米活用畜産物ブランド日本一」の2つのコンテストで、農林水産大臣賞などの各受賞者が決定し、2月23日、それぞれの主催者から発表された。両コンテストの表彰式は、3月9日、東京大学講堂で行われる。当日は飼料用米普及のためのシンポジウムも併せて開かれる。
「飼料用米多収日本一」は農林水産省と(一社)日本飼料用米振興協会が主催しており、今回で2回目となる。また初めて実施される「飼料用米活用畜産物ブランド日本一」は(一社)日本養豚協会が主催。いずれも、国産飼料用米の本作化を推進するため、飼料用米の単収向上や飼料用米を活用した畜産物のブランド化でのすぐれた取り組みを表彰することで、その成果を広く紹介するのが目的だ。
(写真)農林水産大臣賞を受賞した平田牧場の三元豚
「飼料用米多収日本一」は「単位収量の部」と「地域の平均単収からの増収の部」の2部門からなり、単位収量の部で農林水産大臣賞を受賞したのは、北海道美唄市の河野享功氏。「きたげんき」を1万800平方m作付け、10aあたりの収量は968kgだった。
「地域の平均単収からの増収の部」での農林水産大臣賞は山口県山口市の海地博志氏。「北陸193号」を2万390平方m、「みなちから」を5000平方m作付け、地域の平均単収より10aあたり330kgの増収を記録した。
(写真)同牧場の社員に抱かれる「日本の米育ち豚」たち
「飼料用米活用畜産物ブランド日本一」で農林水産大臣賞を受賞したのは(株)平田牧場(山形県)の「日本の米育ち 平田牧場金華豚・三元豚(ひらたぼくじょうきんかとん・さんげんとん)」。同牧場は飼料用米を活用した畜産物ブランド化の先駆者として国内最大規模を誇る。また大学や研究機関などとの連携を通じ、飼料設計や給与技術の改善、肉質向上に取り組み、金華豚、三元豚などすべての豚が飼料米を活用した「日本の米育ち」である点が評価された。
飼料用米の利用は作付面積2044ha(977戸)、1万2000tで、一頭あたり約73.5kgの飼料用米を給与した(年平均約20%)。
(写真)平田牧場の金華豚・三元豚は上質な脂でプロの料理人からも評価が高い。(写真は金華豚)
その他は次の通り。
【飼料用米活用畜産物ブランド日本一】
・政策統括官賞=豊の米卵(とよのこめたまご)、(有)鈴木養鶏場(大分県)
・全中会長賞=玄米育ち岩手めんこい黒牛(いわてめんこいぎゅう)、農業生産法人(有)キロサ肉畜生産センター(岩手県)
・中央畜産会会長賞=伊勢美稲豚(いせうまいねぶた)、(株)大里畜産(三重県)
【シンポジウムの概要】
○タイトル:「飼料用米普及のためのシンポジウム2018」
○日時:3月9日、午前11時から午後4時45分まで。
○場所:東京大学弥生講堂
○定員:約300名(先着順)
○参加申込方法:電子メールまたはFAXで。申込宛て先は主催者の日本飼料用米振興協会事務局まで。
・E-mail:sympo20180309@j-fra.or.jp
・FAX:03-3373-8119
○申込締切日:3月7日
○問い合わせ先:同省政策統括官付穀物課
○TEL:03-3502-5965
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