イタリアの有機食品見本市に初出展 JETRO2019年8月21日
日本貿易振興機構(JETRO)は、農林水産省「戦略的輸出拡大サポート事業」の一環として、9月6日(金)?9日(月)の4日間、イタリアの有機・自然食品見本市「SANA2019」にジャパンパビリオンを設置する。同見本市にJETROがパビリオンを設置するのは、今回が初めて。
食に保守的といわれるイタリアでも近年なじめが出てきた日本茶や味噌、醤油を中心に、10社が出品し、拡大する現地有機市場に日本産食品を売り込む。
SANAは、SANA Food(オーガニック食品の展示エリア)、SANA Market(自然派商品の展示・販売エリア)、SANA Care & Beauty(オーガニック化粧品・健康サプリメントなどの展示エリア)の3エリアからなる、総合オーガニック見本市。昨年度は、欧州企業を中心に820社・団体が出展、3万5000人の来場者があった。
今回のジャパンパビリオンには、イタリアに商流を持たない企業6社を含む10社が出品する。
◇「SANA2019」ジャパンパビリオンの概要
▽主催:日本貿易振興機構(JETRO)
▽会期:9月6日(金)?9日(月)
▽会場:ボローニャ見本市会場
▽参加規模:20小間(180平方メートル)
▽参加企業数:10社
※出品者の詳細、過去に他の国や地域で開催されたEXPOの出品者についてはJETROウェブサイトで見ることができる。
◆拡大するイタリアの有機食品需要
健康・安全志向の高まりで、イタリアの有機食品市場は、近年拡大傾向にある。
従来専門店での販売が多かった有機食品は、現在、スーパーマーケットやネット販売など消費者にとって身近な小売店に販売チャネルが多様化。2011年に20億ユーロ(2400億円)だった有機食品の売上金額は、16年には30億ユーロ(3600億円)以上となった。(出典=Rapporto Bio Bank 2018)※1ユーロ=120円で換算。
◆イタリアでの日本食・日本産食品の普及
イタリアでの健康意識の高まりは、日本食の普及も後押しし、日本食レストランは630(2015年JETRO調べ)と、都市部を中心に日本食が身近な存在になりつつある。
イタリアは、自国の料理に自負があり、食に対して保守的と言われてきたが、食をテーマに開催された「ミラノ万博」(2015年)での日本館人気を追い風に、現在では多くのスーパーが持ち帰り寿司コーナーを設置し始めている。
エスニック料理の中でも日本食は高評価を獲得しており、外食産業を中心に日本食が広がってきているという。
18年の日本からのイタリア向け農林水産物・食品の輸出額は前年比8.6%増の34億8000万円に拡大している。
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