【豚コレラ】予防ワクチン 全国規模で-埼玉県知事が要望2019年10月8日
埼玉県は豚コレラの防疫指針改正について農林水産省に対して、「可能な限り広域的な予防的ワクチンの接種の実施」を求めると回答したと10月7日公表した。
農水省がまとめた改正防疫指針では、予防的ワクチンの接種について野生イノシシの豚コレラ感染や農場周辺の環境などをふまえて「ワクチン接種推奨地域」を設定するという地域限定の考え方に立つ。
この改正防疫指針について農相は国民への意見募集を7日まで行うとともに、知事に対して意見照会をした。これに対して埼玉県は豚コレラの発生予防をより確実にするためにも「可能な限り広域的な予防的ワクチンの接種」が必要だと回答、全国規模でワクチン接種すべきだとの考えを示した。
そのほか、ワクチン接種を行う家畜防疫員の確保や接種にかかる財政支援も求めた。また、ワクチン接種した豚のと畜場での取り扱いや豚肉流通で不利益を被らないための担保措置の実施や、養豚農家の支援策も必要だとしている。
埼玉県は同日、秩父市内で回収されたメスの死亡野生イノシシが豚コレラ陽性だったと発表した。県内での陽性例は5頭目となっている。
(関連記事)
・【豚コレラ】群馬 野生イノシシ陽性3例目を確認(2019.10.8)
・豚コレラ ワクチン接種で意見募集 7日まで-農水省(2019.10.2)
・【クローズアップ・豚コレラ問題】養豚の危機 食料安保を直撃 谷口信和・東大名誉教授(2019.09.26)
・【豚コレラ】防疫指針の改正へ 連日議論-農水省(2019.09.24)
・イノシシからの感染 8割以上-豚コレラ(2019.08.09)
重要な記事
最新の記事
-
【年頭あいさつ 2026】食料安全保障の確立に全力 鈴木憲和農林水産大臣2026年1月1日 -
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日


































