イノシシからの感染 8割以上-豚コレラ2019年8月9日
農林水産省の拡大豚コレラ疫学調査チームは8月8日、調査結果の中間とりまとめを公表した。感染ルートは8割以上が野生イノシシであり防護柵などの対策が重要になると改めて提言した。
豚コレラは9日に新たに愛知県で国内35例目が確認された。
疫学調査チームは昨年9月9日に岐阜市で発生した1例目から28例目(愛知県西尾市)までを対象にウイルスと特性や発生農場への侵入ルートを検討した。
今回の原因ウイルスは過去に日本で分離された株とは異なり、近年、中国国内で発生していることが確認されており、それが農場に直接侵入したのはではなく、調査チームは「海外からイノシシ群にウイルスが侵入し、それが一例目の発生農場に伝播した可能性が高い」と報告した。
発生事例には農場からの豚の移動で関連農場で発生したケースもあるが、28例中24例が感染野生イノシシからであることが判明した。
このため調査チームは提言として防護柵の設置、防護柵周辺への消石灰の散布の徹底などの野生動物対策、適切な洗浄・消毒、毎日の健康観察と早期通報、適切な水の使用などの徹底を求めた。
今後は29例目以降についても検討し、感染豚や感染野生イノシシのウイルスの動態や免疫、発生農場と非発生農場の違いなどを検証するとしている。
(関連記事)
・愛知で豚コレラ 国内35例目(19.08.09)
・早期出荷を促進-豚コレラ対策(19.08.01)
・豚コレラ34例目 福井県で確認(19.07.31)
重要な記事
最新の記事
-
第21回イタリア外国人記者協会グルメグループ(Gruppo del Gusto)賞授賞式【イタリア通信】2025年7月19日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「政見放送の中に溢れる排外主義の空恐ろしさ」2025年7月18日
-
【特殊報】クビアカツヤカミキリ 県内で初めて確認 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年7月18日
-
『令和の米騒動』とその狙い 一般財団法人食料安全保障推進財団専務理事 久保田治己氏2025年7月18日
-
主食用10万ha増 過去5年で最大に 飼料用米は半減 水田作付意向6月末2025年7月18日
-
全農 備蓄米の出荷済数量84% 7月17日現在2025年7月18日
-
令和6年度JA共済優績LA 総合優績・特別・通算の表彰対象者 JA共済連2025年7月18日
-
「農山漁村」インパクト創出ソリューション選定 マッチング希望の自治体を募集 農水省2025年7月18日
-
(444)農業機械の「スマホ化」が引き起こす懸念【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月18日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲害虫の防ぎ方「育苗箱処理と兼ねて」2025年7月18日
-
最新農機と実演を一堂に 農機展「パワフルアグリフェア」開催 JAグループ栃木2025年7月18日
-
倉敷アイビースクエアとコラボ ビアガーデンで県産夏野菜と桃太郎トマトのフェア JA全農おかやま2025年7月18日
-
「田んぼのがっこう」2025年度おむすびレンジャー茨城町会場を開催 いばらきコープとJA全農いばらき2025年7月18日
-
全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を目指す 大分県推進協議会が総会 JA全農おおいた2025年7月18日
-
新潟市内の小学校と保育園でスイカの食育出前授業 JA新潟かがやきなど2025年7月18日
-
令和7年度「愛情福島」夏秋青果物販売対策会議を開催 JA全農福島2025年7月18日
-
「国産ももフェア」全農直営飲食店舗で18日から開催 JA全農2025年7月18日
-
果樹営農指導担当者情報交換会を開催 三重県園芸振興協会2025年7月18日