米国向け日本産なし 全国から輸出可に-農水省2020年4月20日
農林水産省は4月17日、米国産向けの日本産なし生果実の検疫条件の緩和を発表した。
写真はなしの輸出に取り組むJA常総ひかり管内の園地
日本産なし生果実の米国向け輸出は、これまで鳥取県、長野県、福島県、茨城県の4県に限定され、品種も8品種(二十世紀、ゴールド二十世紀、幸水、新興、新世紀、長十郎、新高、豊水)とされていた。
同省は産地からの要望をふまえて米国の植物検疫当局と協議を重ね、その結果、4月16日付けで沖縄県と一部の離島を除く全国から輸出が可能とするとともに輸出可能品種の制限が撤廃された。
都道府県は米国向けなしの生果実の輸出に取り組む生産園地をとりまとめて植物防疫所の申請する。植物防疫所は袋かけ期直後と収穫期前に▽園地内に無袋や破袋の生果実がないこと、▽病害虫防除が的確に行われ検疫対象病害虫の発生が低密度に抑えられていること確認し、米国向け生果実の園地として登録する。
また、都道府県は米国向けなしの生果実の選果、こん包施設を植物防疫所に申請し、防疫所は選果システムなどを確認し登録する。
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