雇い止め、失職者に対応 通年入学可能な農業履修コース新設 日本農業実践学園2020年7月8日
茨城県水戸市にある日本農業実践学園は、雇い止めや失職者にも対応できるよう通年入学可能な農業履修コースを新設した。全寮制、補助金申請で全学費を充当できる場合もある。
農業実習に取り組む生徒
7月から農業実践力養成科(社会人対象1年コース)に、通年入学できるカリキュラムを設けた。入学希望者は、選考の上、希望する時期に入学し、寮生活を送りながら、農業技術を習得することができる。
研修では、 学園の50ヘクタールの農場での実習を中心に、授業、生活を通じて農業生産・経営を学ぶ。選択科目として、稲作、野菜、有機野菜、さつまいも、畜産(牛・豚)、農産加工などがあり、1週間、3か月などの短期間履修コースも随時入学を受け付ける。
また、学生用のほ場では、個人が畑を管理し生産活動を行う。野菜など生産物の作付け計画から管理状況、部門の販売実績などを検証しながら学習する。さらに、土づくりや栽培の基礎学科、先輩農家の啓発講座、農業機械等の免許資格の取得など、実務に役立つ学習プログラムが組まれている。
卒業後に農業の自営や就職希望者には、農業次世代人材投資資金(18歳~49歳、年間150万円)や、シニア世代支援(50代、研修費免除)などの支援制度を受けられる可能性もある。また、農業法人の求人や農地の空き情報など、修了後の選択肢も多数あり、入学前の個別相談で、各自の方向性に合わせて研修内容を決めることができる。
学費は、1年間の食費・寮費が込みで49万8000円(税込)。
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