生活・生業支援パッケージで復旧支援-7月豪雨被害 農水省2020年8月3日
農林水産省は7月30日、令和2年7月豪雨による農林水産関係被害への支援対策を決めた。
農林水産省は今回の支援対策について、大規模な風水害が頻発するなかで、毎年のように災害に見舞われている地域があり、復旧してもまた被災するという事態が繰り返されているとして、「農林漁業者の心が折れることのないよう」再度災害防止の観点や、さらに原形回復にとどまらない改良復旧の考え方もふまえることを強調している。
被災した農地などだけでなくその周辺も含めて災害への対応強化と生産性向上を一体的に図る取り組みを進める。
今回の災害では、河川の氾濫による浸水被害が広い地域で発生し、果樹、水稲、葉たばこへの土砂流入、農業用ハウスや機械、畜産物処理加工施設、林地荒廃などで広範囲に大きな被害が出た。
支援対策の考え方は、被災した農林漁業者を生活・生業支援パッケージで支えるというもの。
盛り込んだ対策は(1)土砂撤去に対する支援、(2)再度災害防止の観点をふまえた復旧、(3)農業用ハウス・機械、果樹等の再整備など。
再度災害防止では、激甚指定による災害復旧の国庫補助率のかさ上げ(農地83%→96%、農業用施設93%→98%)や査定前着工制度の活用による早期復旧を支援する。
災害関連資金の特例として5年間実質無利子化、貸付限度額の引き上げなども行う。
農業用ハウスは共済金の国費相当額とあわせて2分1補助、農業用機械・農業専用トラックなどは2分の1補助とする。
営農再開に向けた支援のうち、水田農業の継続に向け追加的に行う土づくりやほ場準備のための作業受託費などを支援する(補助率2分の1)。
果樹の植替えとこれによって生じる未収益期間の経費(10a22万円)のほか、大規模な植替えを行う場合の早期成園化(10a20万円)や代替農地での営農(10a52万円)などを支援する。植替えはかんきつ類で10a23万円、なし、りんごなどは10a17万円、省力樹形への植替えは10a111万円を支援する。かんきつ類の根域制限栽培が対象。
そのほか、樹体洗浄や樹勢回復、病害のまん延防止なども支援する。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
【注意報】ネギハモグリバエ・ネギアザミウマ 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月30日
-
24年産米2.6万円に 有利販売に努め積み上げ JA茨城、異例の公表2025年6月30日
-
梅雨の晴れ間の「DZ作戦」で、猛暑下の畦畔除草を回避しましょう 北興化学工業2025年6月30日
-
水稲は"白未熟粒"に加えて"不稔"にも警戒 果樹は長期的な樹種転換も検討 農研機構2025年6月30日
-
茨城県厚生連の赤字19億円超 「診療報酬の引き上げ必要」 24年度決算2025年6月30日
-
全国の「関係人口」 約2263万人 国土交通省調査2025年6月30日
-
夏休みの思い出づくりに「こども霞が関見学デー」開催 農水省2025年6月30日
-
随意契約米 全国4万6000店舗で販売2025年6月30日
-
7月の野菜生育状況と価格見通し はくさい、キャベツ、レタス、ばれいしょ価格 平年下回る見込み 農水省2025年6月30日
-
再保証残高 過去最高の6兆9000億円台 全国農協保証センター2025年6月30日
-
【JA人事】JAみい(福岡県)平田浩則組合長を再任(6月27日)2025年6月30日
-
【JA人事】JAにしうわ(愛媛県) 新会長に井田敏勝氏2025年6月30日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(1)2025年6月30日
-
元卓球日本代表・石川佳純が全国を巡る卓球教室 岩手で開催 JA全農2025年6月30日
-
【役員人事】JA全農青果センター(6月26日付)2025年6月30日
-
第42回「JA共済マルシェ」を開催 令和6年能登半島地震・奥能登豪雨の復興応援 JA共済連2025年6月30日
-
福岡のいちじくレビュー投稿キャンペーン「博多うまかショップ」で実施中 JAタウン2025年6月30日
-
農福連携の現場に密着 YouTube番組「根本凪ノウフク連携中」配信 JAタウン2025年6月30日
-
【役員人事】農林中金総合研究所(6月27日付)2025年6月30日