「棚田ばあ」作文・フォトコンテスト入選作品を決定 農水省2020年10月21日
農林水産省は、棚田地域を盛り上げる取り組みの一環として9月8日~22日の期間で募集した「~棚田ばあ~棚田で輝くお婆ちゃんの作文・フォトコンテスト」の入選作品を決定。13作品を公表した。
愛媛県大州市「樫谷棚田」の白石アイエさん
国土の保全、水源かん養など多面的な機能を持つ国民共有の財産である棚田は、地域で農業を行っている人たちによって守られている。同省は、「棚田に恋」をキャッチフレーズに、棚田の魅力を広く発信しており、今回は、その取り組みのひとつとして、美しい棚田の守り人である「おばあちゃん」にスポットライトを当て、「映える(ばえる)棚田おばあちゃん」を募集した。
「おれは、ばあちゃんじゃ、ねえぞー!」と言いながらも、稲刈りが終わった棚田に出現した巨大なはざかけをバックに高い脚立の上でポーズをとる「棚田ばあ」。また、収穫作業が終わった棚田で、丹念に落穂を拾い集めながら笑顔を見せるお婆ちゃんの姿には、審査委員長で棚田学会副会長の安井一臣氏が「一粒の米も大事にする心に感動。ミレーの『落穂拾い』を連想した」とコメントしている。
入選作には夫婦愛を感じる"じい"と"ばあ"の仲睦まじい姿も。長年、一緒に棚田で農作業を続けてきた夫婦の息の合った作業風景やお昼ごはんでくつろぐ様子など、思わずほっこりする場面を文章と写真で切り取った入選作品は、農村の原風景のような棚田で働くおばあさんたちの姿を通して、日本の古きよき姿を見せてくれる。
なお、同省では棚田に関する写真を随時募集している。
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