秋冬の耕うんでジャンボタニシ等を防除 愛知県2020年11月18日
愛知県農業総合試験場は11月17日、水稲の秋冬期管理情報第1号を発表。収穫後の耕うんを秋期と冬期の2回以上行い、水田の秋冬期管理の実施を呼びかけている。
今年はイネ白葉枯病、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の発生量がやや多く、ヒメトビウンカのイネ縞葉枯病ウイルスの保毒虫率が高い地点もみられた。
収穫後に耕うんを行うことで、これらの病害虫の次作での発生量を減らすことができるとし、秋冬期耕うんの有効性を示した。
収穫後の耕うんは、秋期が12月まで、冬期は1~2月に各1回以上行うことが理想としている。
秋期管理としてイネ白葉枯病とイネ縞葉枯病、冬期管理でスクミリンゴガイを紹介。防除策等は次のとおり。
〇イネ白葉枯病
9月下旬の巡回調査において、イネ白葉枯病の発病株率は 3.79%(平年1.80%、前年9.76%)とやや高い状況だった。エリア別では尾張、海部地域を中心に、ほ場全体で発病株が見られたとの報告もあった。 この病の病原菌は被害わら、もみで越冬し、次作の伝染源となるため、秋期に稲わらをすき込む。また、畦畔雑草であるサヤヌカグサでも越冬するため、畦畔除草を行うよう促している。
〇イネ縞葉枯病
8月下旬の巡回調査では、この病の発病株率は0.05%(平年0.18%、前年0.16%)と平年並だった。しかし、一部ほ場で、ヒメトビウンカのイネ縞葉枯病ウイルス保毒虫率が高い地点があったため、注意を呼びかけている。 この病は、ヒメトビウンカが媒介するため、ヒコバエがヒメトビウンカの生息場所になるほか、発病株のヒコバエは病原ウイルスの伝染源となる。そのため、収穫後はできるだけ早く耕うん、または除草剤で枯らし、ひこばえを放置しないようする。
ヒメトビウンカは、畦畔等のイネ科雑草でも越冬するため、ほ場周辺や畦畔等の除草を徹底する。
〇スクミリンゴガイ
7月下旬の巡回調査において、スクミリンゴガイの発生ほ場率は、34.8%(平年24.8%、前年32.5%)と、過去10 年で最も高い状況だった。 スクミリンゴガイは、水田や用排水路で土中に潜って越冬する。寒さに弱いため、厳寒期の1~2月に耕うんを行い、貝殻を破壊して寒風にさらすことで、越冬量を減らすことができる。
耕うん後はトラクターをよく洗浄し、未発生ほ場への持ち込みを防止するよう注意を促している。
 この他、イネ白葉枯病、イネ縞葉枯病が発生した地域では箱施薬の検討する。スクミリンゴガイの防除対策では、農水省が公開しているマニュアル等を参考にすることとしている。
重要な記事
最新の記事
- 
            
              
      
    「ココ・カラ。和歌山マルシェ」約80点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月4日 - 
            
              
      
    GREEN×EXPO2027 日本政府出展起工式を開催2025年11月4日 - 
            
              
      
    第1回「食と農をつなぐアワード」受賞者決定 農水省2025年11月4日 - 
            
              
      
    「ジャンボタニシ」の食害被害を防ぐ新技術開発 ドローンで被害を事前予測・スポット散布 農研機構2025年11月4日 - 
            
              
      
    11月の野菜生育状況と価格見通し ばれいしょ、たまねぎなど平年を上回る見込み 農水省2025年11月4日 - 
            
              
      
    11月11日は長野県きのこの日「秋の味覚。信州きのこフェア」4日から開催 JA全農2025年11月4日 - 
            
              
      
    「鹿児島黒牛」使用メニュー「牛かつふたば亭」で提供 JA全農2025年11月4日 - 
            
              
      
    交通安全イベントで「見えチェック」体験ブース 反射材着用を呼びかけ JA共済連2025年11月4日 - 
            
              
      
    長野県「僕らはおいしい応援団」りんご「サンふじ」など送料負担なし JAタウン2025年11月4日 - 
            
              
      
    奈良県「JAならけん」約10点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月4日 - 
            
              
      
    藤原紀香「ゆるふわちゃんねる」淡路島で「灘の赤菊」生産者とゆる飲み JAタウン2025年11月4日 - 
            
              
      
    鈴木農政の大局観【森島 賢・正義派の農政論】2025年11月4日 - 
            
              
      
    従業員エンゲージメント向上へ 新人事制度を導入 クミアイ化学2025年11月4日 - 
            
              
      
    外食市場調査9月度 2019年比93.8%3か月連続で回復傾向2025年11月4日 - 
            
              
      
    11月の飲食料品値上げ143品目 11か月ぶり前年下回る 帝国データバンク2025年11月4日 - 
            
              
      
    東大・クボタ・パナソニックHD、土壌微生物の機能制御・利用学に関する共同研究を開始2025年11月4日 - 
            
              
      
    北海道・十勝発 農林水産業から拓く「GX地方創生」シンポジウム開催2025年11月4日 - 
            
              
      
    農業現場の負担を大幅軽減 水管理効率化「配水支援ツール」情報提供サイト公開 IHI2025年11月4日 - 
            
              
      
    「佐渡トキ応援お米プロジェクト」2025年度寄付金を佐渡市へ寄付 コープデリ2025年11月4日 - 
            
              
      
    冬季限定「亀田の柿の種 ミルク&ホワイトチョコレート」新発売 亀田製菓2025年11月4日 






















      
    
      
    
      
    

      
    
      
    
      
    
      
    
                                  
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    





      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
      
    
