バラ科果樹にヨコバイ科の一種を初確認 香川県2020年12月25日
香川県農業試験場病害虫防除所は、モモやウメなどのバラ科果樹に同県未発生のヨコバイ科の一種(和名なし)を確認。12月24日に特殊報第3号を発表した。
ヨコバイ類の成虫
8月~10月にかけて、モモ、スモモ、ウメ、アンズ、オウトウ、ハナモモ、ハナウメの葉を加害するヨコバイ類を県下4市2町(高松市、丸亀市、坂出市、三豊市、土庄町、小豆島町)で確認。発生ほ場で採集した個体を、九州大学大学院農学研究院大原直通博士および神戸植物防疫所に同定を依頼した結果、11月中旬の巡回調査で、同県では未発生のヨコバイ科の一種(和名なし)Singapora shinshana(Matsumura)と判明した。
この種の発生は、国内では沖縄県、和歌山県、徳島県、埼玉県、京都府、大阪府、岡山県、群馬県、滋賀県で報告されている。海外では中国、台湾、韓国および北朝鮮で確認されている。

成虫の体色は黄緑色で、体長は3.0~3.5mm。複眼は黒色で、頭頂部に黒点が一つある。これまで、モモ、ナシ、ウメ、リンゴ等のバラ科果樹の他、サンザシ、ポポー、ポプラ等の加害が報告されている。この種は、幼虫および成虫が葉を吸汁加害することで葉の表面が白化し、激しく加害された葉は落葉する。被害葉の裏側には幼虫の脱皮殻が付着していることが多い。
12月9日現在、この種に対して適用のある農薬はない。防除対策では、発生や被害の早期発見に努め、発生を確認した場合は寄生している葉ごと速やかに除去し、適切に処分するよう注意を呼びかけている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(158)-改正食料・農業・農村基本法(44)-2025年9月6日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(75)【防除学習帖】第314回2025年9月6日
-
農薬の正しい使い方(48)【今さら聞けない営農情報】第314回2025年9月6日
-
【注意報】普通期水稲に紋枯病 県内全域で多発のおそれ 長崎県2025年9月5日
-
「適正な価格」の重要性 消費者に訴える 山野全中会長2025年9月5日
-
米価暴落防ぐ対策を 小泉農相に小松JA秋田中央会会長2025年9月5日
-
(451)空白の10年を作らないために-団塊世代完全引退後の「技術継承」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月5日
-
【統計】令和7年産一番茶の荒茶生産量 鹿児島県が初の全国一位 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】大豆生産費(組織法人)10a当たり0.7%増 60kg当たり1.6%増 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】大豆生産費(個別)10a当たり0.8%増 60kg当たり10.7%減 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】冬キャベツ、冬にんじんの収穫量 前年比2割減 農水省調査2025年9月5日
-
長野県産ナガノパープルのスイーツ「いっちょう」「萬家」全店で提供 JA全農2025年9月5日
-
『畜産酪農サステナビリティアクション2025』発行 JA全農2025年9月5日
-
「国産シャインマスカット」全国のファミリーマートで販売 JA全農2025年9月5日
-
「わたSHIGA輝く国スポ2025」参加の広島県選手団へ清涼飲料水贈呈 JA共済連広島2025年9月5日
-
「いちはら梨」が当たるSNS投稿キャンペーン実施中 千葉県市原市2025年9月5日
-
猛暑対策に高性能遮熱材「Eeeサーモ」無料サンプルも受付 遮熱.com2025年9月5日
-
農機具王とアグリスイッチ 構造再編をチャンスに「週末農業プロジェクト」始動2025年9月5日
-
鳥インフル ハンガリーからの生きた家きん、家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年9月5日
-
旬の巨峰を贅沢に「セブンプレミアム ワッフルコーン 巨峰ミルク」新発売2025年9月5日