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ネギに県内未確認のネギハモグリバエ 福岡県2021年1月20日

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福岡県病害虫防除所はネギハモグリバエの別系統(B系統)の被害を県内で初めて確認し、1月18日に殊報第3号を発表した。

ネギハモグリバエB系統成虫・食害され白化したネギネギハモグリバエB系統成虫・食害され白化したネギ

12月上旬に県内の露地ネギほ場で、従来のネギハモグリバエによる被害とは異なる、葉が激しく食害され白化する症状を確認した。採取した幼虫を飼育して蛹化させ、羽化で得られた成虫について農研機構野菜花き研究部門虫害ユニットに遺伝子解析を依頼。その結果、従来から発生しているネギハモグリバエの系統(以下、A系統)とは異なる別系統(以下、B系統)と同定された。

B系統の国内での発生は、2016年に京都府で初めて確認された。その後は茨城、富山、千葉、長野、埼玉、新潟、栃木、三重、滋賀、大阪、愛知、東京、佐賀、岐阜、鳥取、兵庫、岩手、秋田、福島、鹿児島の計21都府県で発生が確認されている。

簡易な形態観察でのA系統とB系統の識別は困難とされ、両系統とも成虫の体長は約2mm、胸部と腹部は黒く、その他の部分は淡黄色をしている。幼虫はうじ虫状で、成長すると体長は約4mmに達し、蛹は体長約3mmの俵状である。両系統とも成虫は葉の組織内に産卵し、孵化幼虫は葉の内部を潜行して葉肉を食害する。成長した幼虫は葉から脱出し、地表または土中で蛹化する。

B系統の初期の食害痕はA系統と同様に不規則な白線状を示すが、A系統に比べ1葉当たり寄生する幼虫数が多い。複数の幼虫が葉肉を食害するため、近接した食害痕同士が癒合し葉が白化した症状を呈する。

両系統は形態での識別が困難なため発生を認めた場合は、系統にかかわらずネギハモグリバエやハモグリバエ類に適用のある薬剤で初期防除を徹底する。この虫の発生源になる被害葉と収穫残さは、ほ場に放置せず地上部に残らないよう処分を促している。

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