みどり戦略実現 需要に応じた転作など重点-2022年度予算2021年8月5日
農林水産省は8月4日の自民党農林合同部会で2022(令和4)年度農林関係予算の概算要求の主要事項を示した。みどり戦略の実現に向けた技術開発やモデル地区づくりなどの予算も主要事項としている。
2022年度予算については政府全体として「グリーン」(脱炭素化)、「デジタル」、「地方活性化」、「子ども・子育て」を重点とする。
農林水産省はこれに対応して「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた予算を主要事項の1つとした。
有機農業の団地化、スマート技術を活用した化学農薬・肥料の低減に取り組むモデル的先進地区の創出、ペレット型たい肥の広域流通による耕畜連携の促進などに予算を措置する。また、将来に向けた革新的な技術・生産体系の開発も重点とする。
スマート農業などによる農業DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に向けてはサービス事業体を活用した産地モデル実証を盛り込む。
生産基盤の強化と経営所得安定対策の着実な実施も主要事項とし、水田活用の直接支払交付金による主食用米以外の作物を需要に応じて生産することを推進すると同時に米の需要拡大も促進する。
また、子実用トウモロコシや青刈りトウモロコシなど国産飼料の生産拡大も重点に挙げた。その他、茶・薬用作物、養蜂の生産基盤の強化も盛り込む。
5兆円目標に向けた輸出力強化では、輸出産地リポーターなどを活用した輸出産地の育成支援の強化、輸出向けHACCP施設の整備、地域の加工食品の輸出促進などの予算を措置する。
農地の最大限の利用と人の確保では、多様な経営体の事業展開の促進、人・農地プラン策定の着実な推進などを重点とする。
農山漁村の活性化では、集落機能を補完する農村地域づくり事業体(農村RMO)の育成などを支援する。
概算要求の提出期限は8月末。主要事項は以下の通り。
○生産基盤の強化と経営所得安定対策の着実な実施
○5兆円に向けた輸出力強化、食品産業の強化
○みどり戦略実現に向けた政策推進
○スマート農業等による農業DXの推進
○食の安全と消費者の信頼確保
○農地の最大限利用と人の確保・育成
○農山漁村の活性化
○カーボンニュートラル実現に向けた森林、林業、木材産業によるグリーン成長
重要な記事
最新の記事
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日
-
微生物農業資材を用いた大阪産の減肥料栽培で共同研究開始 ナガセケムテックス2024年4月19日
-
栃木県真岡市産バナナ「とちおとこ」使用「バターのいとこ」那須エリア限定で新発売2024年4月19日
-
大阪泉州特産「水なす」農家直送で提供開始「北海道海鮮にほんいち」2024年4月19日