にんじんが安値傾向 10月の野菜の生育状況と価格見通し 農水省2021年9月30日
農林水産省は9月29日、東京都中央卸売市場に出荷される10月の野菜の生育状況と価格見通を主産地等から聞き取り、結果を公表した。10月前半はにんじんが、例年と比べて生育が順調で、安値傾向となる見込み。
<現在の生育状況>
◎根菜類(だいこん及びにんじん)
・だいこん、にんじんは、生育が順調。
◎葉茎菜類(はくさい、キャベツ等)
・はくさいは、長雨・曇天の影響で、生育が停滞傾向。
・キャベツ、ねぎは、生育が順調。
・ほうれんそう、レタスは、長雨・曇天等の影響で、生育が遅延傾向。
◎果菜類(きゅうり、なす等)
・きゅうり、なすは、長雨・曇天の影響で、生育が遅延傾向。
・トマト、ピーマンは、生育が概ね順調ではあるが、一部の産地で、天候不順による着果不良がみられる。
◎土物類(ばれいしょ、さといも及びたまねぎ)
・ばれいしょ、たまねぎは、7月の高温・干ばつの影響で、玉肥大が進まず、小玉傾向。
・さといもは、生育が順調。
<今後の生育、出荷及び価格見通し>
◎だいこん
主産地で、生育が順調。安定した出荷が見込まれ、10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
主産地で、9月にまとまった降雨があった影響で、肥大が進み、生育が順調。10月前半の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。10月の中下旬には、7月の高温・干ばつの影響を受けた作型の出荷が始まるため、10月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
◎はくさい
主産地で、長雨・曇天の影響で、生育が停滞傾向であるため、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。10月中旬以降は、後続産地の茨城県で、生育が順調であるため、10月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
◎キャベツ
主産地で、生育が順調であり、安定した出荷が見込まれる。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ほうれんそう
主産地で、長雨・曇天の影響で、生育が遅延傾向だが、出荷数量の大幅な減少は見込まれず、10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
主産地で、生育が順調であり、安定した出荷が見込まれる。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎レタス
主産地で、長雨・曇天の影響で、生育が遅延傾向。10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。今後、天候が良好に推移した場合、生育の回復が見込まれるため、10月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
◎きゅうり
主産地で、長雨・曇天の影響で、生育が遅延傾向だが、出荷数量の大幅な減少は見込まれず、10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎なす
主産地で、長雨・曇天の影響で、生育が遅延傾向。10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。今後、天候が良好に推移した場合、生育の回復が見込まれるため、10月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
◎トマト
主産地で、生育が概ね順調。安定した出荷が見込まれ、10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
主産地で、生育が概ね順調。安定した出荷が見込まれ、10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
主産地で、7月の高温・干ばつにより、玉肥大が進まず、小玉傾向。10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
◎さといも
主産地で、生育が順調。安定した出荷が見込まれるため、10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
◎たまねぎ
主産地で、7月の高温・干ばつにより、玉肥大が進まず、小玉傾向。10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。
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