農林水産物・食品輸出 22年上半期6525億円 前年比13.1% 農水省発表2022年8月5日
農林水産省は8月5日、1-6月期の農林水産物・食品輸出額を公表した。

累計で6525億円となり、前年より754億円増となった。伸び率は13.1%。
農産物は4050億円で7.9%の伸び。畜産物は412億円で+5.8%。
鶏卵が+46.9%、牛乳・乳製品が+20.0%と伸びた。牛乳・乳製品は23億円の増加。ベトナムを中心に東南アジアで育児用粉ミルクの輸出が拡大したことや、香港などでアイスクリームやその他氷菓も好調だったことが要因。
一方、牛肉は▲5.2%、豚肉は▲14.0%と減少した。牛肉、豚肉は年明けからの香港でのコロナ禍による外食規制などの影響でアジアで需要が伸びなかったことが要因。牛肉の米国向けは対前年比108%となっており、低関税枠の超過による関税引き上げの影響は5月以降に出てくるという。
穀物等は290億円で+14.3%。米は32億円で+18.6%。野菜・果実等は248億円で+7.5%だった。
このうちイチゴは+29.7%、9億円増加した。香港などで家庭内需要の増加にともなって輸出が増加した。
全体では欧米を中心に外食需要が回復したことや、小売店やEC販売など新たな販路への販売が堅調だったことから多くの品目で輸出額が伸びて総額も増えた。国・地域別では米国向けの伸びが+34.5%と大きい。
円安は輸出に好影響を与えるが、輸入原材料、生産資材費、輸送費の高騰が輸出事業者に大きな負担となっている。
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