記録的大雨の被害 11県で8億円余に 農作物などさらに被害拡大へ2022年8月8日
東北や北陸への今月3日からの記録的な大雨による農林水産関係の被害は、8月8日午前7時15分現在、11県で約8億4000万円に上っていることが農水省のまとめで分かった。農作物に関しては500ha余りで田畑の冠水などの被害が出ているが、詳しい状況は現在調査中で、被害額はさらに拡大する見通し。
農水省のまとめによると、農作物については、青森、秋田、山形、新潟、福井の5県で、水稲や大豆、えだまめ、リンゴなどの田畑507haが水に浸かるなどの被害が報告された。被害額については、いずれも現在、調査中としている。
また、農地の損壊は山形、新潟、福井など10県で207か所に上り、被害額は9000万円、農業用施設等は9県で292か所に上り、被害額は1億5000円万となっている。
林野関係では、青森、山形、新潟など8県の林道施設78か所で計4億4000万円の被害が出ているほか、青森、秋田など5県で林地荒廃が8カ所で1億2000万円の被害が出ている。また、長野県の治山施設1か所で4000万円の被害が報告された。
水産関係では、青森県の2つの漁港で計1000万円の被害が出ているほか、新潟では水産物への被害があり、現在、被害額を調査している。
ため池やダム等に関しては、新潟県と山形県の防災重点ため池8カ所で被害が出たほか、農業集落排水施設で浸水によりポンプが停止したり(岩手県)、水槽に水が流入したりする(山形県)被害が各地で報告されている。
被害を受けて、農水省は東北農政局と北陸農政局に管内各県との連絡体制の強化を指示しているほか、各農政局と関東森林管理局は、これまでにのべ46人の職員を被災県に派遣して支援にあたっている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
【JA人事】JA伊勢(三重県) 新組合長に酒徳雅明氏(6月25日)2025年7月1日
-
コイン精米機が農業食料工学会「2025年度開発賞」を受賞 井関農機2025年7月1日
-
【注意報】ネギハモグリバエ・ネギアザミウマ 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月30日
-
24年産米2.6万円に 有利販売に努め積み上げ JA茨城、異例の公表2025年6月30日
-
梅雨の晴れ間の「DZ作戦」で、猛暑下の畦畔除草を回避しましょう 北興化学工業2025年6月30日
-
水稲は"白未熟粒"に加えて"不稔"にも警戒 果樹は長期的な樹種転換も検討 農研機構2025年6月30日
-
茨城県厚生連の赤字19億円超 「診療報酬の引き上げ必要」 24年度決算2025年6月30日
-
全国の「関係人口」 約2263万人 国土交通省調査2025年6月30日
-
夏休みの思い出づくりに「こども霞が関見学デー」開催 農水省2025年6月30日
-
随意契約米 全国4万6000店舗で販売2025年6月30日
-
7月の野菜生育状況と価格見通し はくさい、キャベツ、レタス、ばれいしょ価格 平年下回る見込み 農水省2025年6月30日
-
再保証残高 過去最高の6兆9000億円台 全国農協保証センター2025年6月30日
-
【JA人事】JAみい(福岡県)平田浩則組合長を再任(6月27日)2025年6月30日
-
【JA人事】JAにしうわ(愛媛県) 新会長に井田敏勝氏2025年6月30日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(1)2025年6月30日
-
元卓球日本代表・石川佳純が全国を巡る卓球教室 岩手で開催 JA全農2025年6月30日
-
【役員人事】JA全農青果センター(6月26日付)2025年6月30日
-
第42回「JA共済マルシェ」を開催 令和6年能登半島地震・奥能登豪雨の復興応援 JA共済連2025年6月30日
-
福岡のいちじくレビュー投稿キャンペーン「博多うまかショップ」で実施中 JAタウン2025年6月30日