特集に「食料安保の強化」 トピックスに「みどり戦略」や鳥インフルなど 農業白書の構成案示す2023年1月26日
令和4年度の「食料・農業・農村白書」の構成案が1月25日に開かれた自民党の総合農林政策調査会などの合同会議で示された。冒頭の特集はウクライナ情勢などを踏まえた「食料安全保障の強化に向けて」をテーマとし、トピックスとして鳥インフルエンザへの対応などが盛り込まれる内容となっている。会合では、「酪農の厳しい状況を盛り込むべき」などと意見や要望が相次いだ。
農業白書の構成案が示された自民党の合同会議
令和4年度の農業白書の構成案は、「食料・農業・農村政策審議会企画部会」の議論を経て自民党の会議で示された。
冒頭の特集については「食料安全保障の強化に向けて」をテーマとする方針が説明された。ウクライナ情勢などを背景とした食料品や生産資材の価格高騰の影響などについて記録・分析するとともに、食料の安定供給に関するリスク検証の結果や、政府がまとめた食料安保強化政策大綱など、新たな動きを紹介するとしている。
また、トピックス(主なニュース)として、▽農林水産物・食品の輸出額が過去最高を更新▽動き出した「みどりの食料システム戦略」▽スマート農業・農業DXによる成長産業化を推進▽デジタル田園都市国家構想に基づく取組を推進▽社会的弱者の食品アクセスの確保に向けた対応▽高病原性鳥インフルエンザの対応を強化、の6項目を盛り込む方針が示された。
本編の章立ては、「第1章 食料の安定供給の確保」「第2章 農業の持続的な発展」「第3章 農村の振興」「第4章 災害からの復旧・復興や防災・減災、国土強靭化等」と前年度と同様だが、国民の理解や関心を深めてもらうため、図表や事例、写真などを活用し、記録・分析を行うこととしている。主要施策については、関連する農水省のHPのアドレスやQRコードも用いる。
会合では、農水省の説明に対して、「酪農現場がかつてなく厳しい状況であり、白書できちんと取り上げるべきだ」「人手不足に悩む声が増える中、コロナ禍などで移住が成功しているケースなども紹介できないか検討してほしい」などと意見や要望が相次いだ。
令和4年度の農業白書は、3月以降に食料・農業・農村政策審議会企画部会で骨子案と概要案、本文案がまとめられ、審議会の答申をもとに5月ごろに閣議決定され、国会に提出、公表される。
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