猛暑で農作業中の熱中症搬送が増加 1週間で30%増の178人 十分な予防対策を2023年8月24日
各地で猛暑が続く中、8月14日~20日の1週間、農作業中などに熱中症で搬送された人は全国で178人に上り、前週を30%以上上回ったことが農水省のまとめで分かった。引き続き各地で厳しい暑さが続いており、農水省は十分予防対策を取るよう呼びかけている。

農水省は消防庁の速報値をもとに毎週、農・畜・水産の作業中に熱中症で緊急搬送された人数を独自にまとめ、公表している。
8月23日に公表された8月14日~8月20日のまとめによると、期間中、農作業中などに全国で搬送された人は178人に上り、前週(8月7日~13日)から48人、率にして30%以上増えていることが分かった。
都道府県別で最も多かったのは茨城県で、前週から10人増えて16人、次いで千葉県は前週の0人から10人となった。新潟県が1人増えて9人だった。
気象庁の週間予報によると、今後も東京や名古屋、大阪など各地で猛暑日となる日がある見通しで、農水省は農作業中の熱中症への予防対策を呼びかけている。予防のポイントとして、①高温時の作業をできるだけ避けて風通しのいい場所で作業する②小まめな休憩や水分補給をする③できるだけ単独作業を避ける④帽子や速乾性の衣服を着用することなどをなどを挙げている。
また、熱中症が疑われる症状を感じたときは、直ちに作業を中断して涼しい環境へ避難して水分・塩分を補給することや、症状が改善しない場合は速やかに医療機関で診療を受けるよう呼びかけている。
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