野菜、鶏卵等の価格の高騰で農産物12.8%上昇、生産資材は下げ基調に 10月の農業物価指数 農水省公表2023年12月4日
農水省が公表した今年10月の農業物価指数によると、令和2年を100とした指数は、農産物価格は119.6となり、主に野菜、鶏卵等の価格の高騰で前年同月比12.8%上昇と大きく跳ね上がった。
農産物価格指数は119.6で前年同月より12.8%上昇、前月からは5.8%上がった。大きく跳ね上がった要因は野菜、鶏卵等の価格の高騰があげられる。野菜は夏場の天候不良の影響もあり156.1となり、前年同月比で33.6%上昇し、前月より18.4%上がった。
また、鶏卵は170.0となり、鳥インフルエンザ流行の影響で高止まり傾向が続き、前年同月比で18.5%上昇したが前月より2.0%下がった。米は94.2で前年同月より11.1%上昇し、前月からは2.8%上がった。果実は103.7で前年同月より9.0%上昇、前月から6.1%上がった。
一方、生産資材価格指数は119.8となり、農業薬剤等が上昇したものの、飼料、畜産用動物等が低下したことにより前年同月比で0.2%低下、前月よりは0.9%低下した。
畜産用動物は81.8で前年同月より8.2%減少、前月比では1.2%下がった。農業薬剤は113.5で前年同月より10.1%上昇し、前月からは変わらず。農機具は106.1で前年同月より4.3%上昇、前月から0.1%上がった。飼料は142.5で前年同月より4.3%減少、前月からは1.8%下がった。
肥料のうち高度化成は145.7で前年同月より8.6%減少、前月より0.5%下がった。尿素は174.5で前年同月より14.2%低下、前月より1.6%下がった。塩化カリウムは166.9で前年同月より1.5%低下、前月から変わらず。いずれもこれまでの高止まり傾向から下げ基調になっている。
飼料については、配合飼料が142.2で前年同月より5.1%減少、前月より1.9%下がった。トウモロコシは152.5で前年同月より12.3%減少、前月から1.0%上がった。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日