食料安全保障への基本法見直しに全力注力 坂本農相2024年1月24日
坂本哲志農相は1月23日の定例会見で26日から始まる通常国会で基本法の見直しに「全力を尽くしていく」と改めて強調した。
坂本農相は「世界における食料安全保障を取り巻く環境変化に対応してわが国の食料安全保障を確保していくためには、食料・農業・農村基本法の見直しは喫緊の課題。政府として通常国会での見直しに向けて全力を尽くしていく」と語った。
ただ、政治と金の問題で国会審議への影響も考えられる。
これに対しては「私たちは基本法の見直しが必要であることをしっかり訴えていきたい。国会にも訴えていきたい」と強調した。
また、ブロッコリーが「指定野菜」に追加されることについては「平成14年と令和4年を比べると2倍ほど需要が増えて出荷量も増え輸入も利用されている。国民への安定供給の確保に向けて計画的な生産と供給を確実に行うため、指定野菜とすることは妥当」と述べた。農水省は、令和8事業年度から適用できるよう準備を進める。
指定野菜は野菜生産出荷安定法で「消費量が相対的に多く又は多くなることが見込まれる野菜」として政令で定め、現在は14品目となっている(だいこん、にんじん、ばれいしょ、さといも、はくさい、キャベツ、ほうれんそう、レタス、ねぎ、たまねぎ、きゅうり、なす、トマト、ピーマン)。出荷団体等は計画的な生産・供給に取り組み国民への安定供給を図る。
ブロッコリーは現在、指定野菜に準じる特定野菜(35品目)とされ、2022年での作付面積は1万7200haで対前年比102%、出荷量は15万7100tで同101%となっている。
2003年の作付面積は1万200ha、出荷量は9万1300tだった。
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