輸入小麦 政府売渡価格 ▲0.6% 円安が影響 農水省2024年3月8日
農林水産省は3月7日、4月期(4月以降)の輸入小麦の政府売渡価格を決定した。前年10月期より引き下げとなったが、円安の影響で高止まりとなる。
直近6か月間(23年9月第2週~24年3月第1週)の平均買付価格をベースに算定した5銘柄加重平均(税込)価格は、1t6万7810円で対前期比で▲0.6%となる。
小麦の国際価格は22年2月のロシアのウクライナ侵攻で1ブッシェル14.25ドルと最高値を記録した。その後、下落するものの8月以降、情勢の緊迫化で上昇したが、22年11月からはウクライナ産穀物の輸出合意の延長などで下落した。
23年2月以降は米国の主要産地で天候が改善し、小麦の生産量が史上最高となるなどでシカゴ相場はウクライナ情勢の緊迫化前を下回る水準で推移している。
しかし、昨年10月期の算定期間中は1ドル平均139.9円だったが、今回は同平均148.9円と円安が進行した。そのため国際相場が下落しても買付価格は高止まりして、今回の1t6万7810円は過去6番目に高い水準となる。
農水省によると、製粉メーカーは3か月程度の在庫を持つため、今回の政府売渡価格を反映した小麦が製造メーカー等に出回るのは7月ごろの見込みだという。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(155)-改正食料・農業・農村基本法(41)-2025年8月16日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(72)【防除学習帖】第311回2025年8月16日
-
農薬の正しい使い方(45)【今さら聞けない営農情報】第311回2025年8月16日
-
(448)郷愁とノスタルジー【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年8月15日
-
あらゆる暴力の即時停止を 被爆・戦後80年にメッセージ発表 パルシステム連合会2025年8月15日
-
京都府「第3回京のこだわり畜産物レシピコンテスト」開催2025年8月15日
-
「パンのフェス2025」三井アウトレットパーク木更津で9月に開催2025年8月15日
-
機械審査なし「お米番付12回大会」エントリー開始 八代目儀兵衛2025年8月15日
-
東京23区の住民 過去1年間に森林を訪れたのは3人に1人 森林総研2025年8月15日
-
【サステナ防除のすすめ2025】秋冬野菜の病害虫防除 異常気象こそ先手対応を2025年8月14日
-
見なくなった案山子、燕・雀・烏【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第353回2025年8月14日
-
花がよく売れるお盆・彼岸から見えてくる花産業の問題点【花づくりの現場から 宇田明】第66回2025年8月14日
-
渡り鳥「キビタキ」「ノビタキ」越冬地との間の移動経路を明らかに 森林総研2025年8月14日
-
国産・添加物削減・減農薬にこだわり「デポー国領駅前」リニューアルオープン 生活クラブ生協2025年8月14日
-
果実のフードロス削減・農家支援へ「キリン 氷結 mottainai 浜なし」再登場2025年8月14日
-
【役員人事】バイエル(9月1日付)2025年8月14日
-
「地元で働きたい」に応える 地域限定採用で安定雇用も実現 パルシステム埼玉2025年8月14日
-
政府の「米増産」方針 立ちはだかる「壁」と拭えぬ不安 産地JAと米農家の声2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(1)2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(2)2025年8月13日