マレーシアに「輸出支援プラットフォーム」設置 イスラム圏のハラル対応推進 農水省2024年5月8日
農林水産省は5月2日、マレーシアに輸出支援プラットフォームを設置。今後、同プラットフォームが中心となり、マレーシアにおける輸出促進に取り組むとともに、イスラム圏でのハラル対応を推進する。
マレーシア輸出支援プラットフォームの立上げ式(2日、クアラルンプール)
マレーシア輸出支援プラットフォーム設置に伴い、クアラルンプールで5月2日に立上げ式が開かれ、高橋農林水産省大臣政務官、髙橋駐マレーシア日本大使、森下ジェトロ農林水産食品部長、高野ジェトロ・クアラルンプール事務所長が出席した。また、現地からは日本食品関係事業者、アーサー・ジョセフ・クルップ農業・食料安全保障副大臣ほかマレーシア政府関係者など、計約120人が出席した。
マレーシアは、日本産農林水産物・食品の輸出額実績が過去10年で約3倍となり、日本食レストランも増えるなど、日本産食品への人気が高まっている。また、マレーシアはASEANの中でも比較的高い購買力や良好なビジネス環境にある。
一方、マレーシア向けの輸出促進を図るには、マレー系マーケットを視野に入れたハラル対応に加え、未開拓の現地商流へのアプローチを強化していくことが必要。こうした課題に対処し、マレーシア向けに輸出する事業者等への支援を強化するため、輸出支援プラットフォームが設置された。
マレーシア輸出支援プラットフォームでは、今年度、特に以下のような現地発の活動に重点を置いて取り組むことを予定している。
◎マレーシア輸出支援プラットフォームの活動方針
(1)ハラル市場への戦略的売り込みのための調査
(2)現地バイヤーの日本への招へい
(3)地方都市(ジョホールバル、ペナン等)の販路開拓に向けた現地事業者の発掘
日本産青果物を販売するクアラルンプールの日系小売店
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