相次ぐ新剤投入で業績回復めざす SDS2013年2月14日
エス・ディー・エス バイオテック(SDS)は2月13日、決算説明会を開き、今後の見通しなどについて紹介した。
24年12月期の業績は減収増益だった(2月1日付既報)。
売上高が落ちた要因は、主力商品の殺菌剤「ダコニール」が、海外でジェネリック品との競争が激化したこと。特に欧米での売上が前年比45%減と大きく落ち込んだが、これはダコニールの主要取引先であるシンジェンタ社との取引量が半減したため。
このほか、北米、インド、ロシアの干ばつやフィリピンの台風被害など、相次ぐ天候不順を受けてダコニールの販売が不調だったが、一方、水稲除草剤「ベンゾジシクロン」は好調を維持し、ダコニールなどの販売不振をカバーした。
次期はベンゾビシクロンの海外展開などを推進し、増収を見込んでいるが、安田誠代表取締役社長はこの日の説明会で「新剤の投入を加速し、ここ2、3年の低調から脱却したい」と述べた。
新剤の投入では、25年に非農耕地向け除草剤「オレンジパワー」、木材保存剤を新たに上市する予定だが、さらに26年はゴルフ場向け除草剤「メチオゾリン」、同「アミカルバゾン」、非農耕地向け除草剤「カルブチレート」と「MCPP」混合剤、微生物殺菌剤「バチルス アミロリクエファシエンス」などの上市が予定されており、これら新剤の成果を「最短期間で業績に反映させたい」としている。
国内では水稲除草剤を軸に販売の回復をめざす考えだが、「ベンゾビシクロンは今がピーク」との見通しから、「26年には新たな水稲除草剤混合剤の開発成果が表れるだろう」としている。
海外では、1月30日に株式の取得を終え子会社化したインドのラムサイズ社との連携を強化し、SDSがこれまでカバーできていなかったアフリカ、南米などにも販売を拡大していきたい考えだ。
(関連記事)
・ジェネリック品との競争激化で減収 SDS (2013.02.07)
・【農薬登録情報】 2月1日付 日産・メタゾスルフロン、大塚・フルチアニルが登録取得 (2013.02.05)
・インドの農業資材メーカーを子会社化 SDS (2012.12.11)
・水稲用除草剤「ベンゾビシクロン」の海外展開強化 SDS (2012.08.16)
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米の支援 見直しを 財政制度等審議会が建議2025年12月3日 -
緑茶の輸出額 前年比2.3倍 農林水産物・食品の10月輸出実績2025年12月3日 -
JA貯金残高 108兆731億円 10月末 農林中金2025年12月3日 -
米の安定供給どう支える? 直接支払めぐり論戦 共助の「基金」提案も2025年12月3日 -
平和的国防産業の寿命【小松泰信・地方の眼力】2025年12月3日 -
【農と杜の独り言】第6回 野菜・あなたのお生まれは? 食の歴史知る機会に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年12月3日 -
童門氏の「恕」 混迷時こそ必要 "協同のリレー" JCA客員研究員・伊藤澄一氏2025年12月3日 -
【異業種から見た農業・地域の課題】担い手が将来展望を描けること 金融×人材×資源で強靭な地域に 一消費者の視点から 元大蔵省・藤塚明氏に聞く2025年12月3日 -
ご当地牛乳「リソルホテルズ」でウェルカムドリンクとして提供 JA全農2025年12月3日 -
毎年大人気!希少な岐阜の「堂上蜂屋柿」を販売開始 JAタウン2025年12月3日 -
稲作生産者の生産現場に密着 生産者ドキュメンタリー動画を公開 JA全農2025年12月3日 -
JAタウン「ホクレン」北海道醸造の日本酒10商品「送料負担なし」で販売中2025年12月3日 -
冬休みの牛乳消費拡大を応援「メイトー×ニッポンエール 冬のおいしいミルクコーヒー」発売 JA全農2025年12月3日 -
「佐賀県産うれしの茶フェア」5日から全農直営19店舗で開催 JA全農2025年12月3日 -
病院経営の改善に求められる課題は? 「医療の質と生産性向上」セミナー 日本文化厚生連2025年12月3日 -
安全性検査クリアの農業機械 1機種7型式を公表 農研機構2025年12月3日 -
【人事異動】日本製紙(2026年1月1日付)2025年12月3日 -
鶴岡共乾施設利用組合第1回総会開く JA鶴岡2025年12月3日 -
【役員人事】井関農機(12月1日付、12月31日付、1月1日付)2025年12月3日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月3日


































