種子事業のびる デュポン、2013年業績発表2014年2月12日
デュポン(本社・米国デラウェア州)は1月末、2013年の通期業績を発表した。
純売上高は、すべての地域で販売量が増えたのが要因となり、前年に比べて3%増の357億ドルとなった。営業利益は同2%増の36億ドルだった。
事業部門別では、もっとも売上高の大きい農業関連事業が同13%増の117億ドルと順調に成長している。同部門の売上高は、全売上高の3割以上を占めている。売上高が伸びたのは、種子製品の世界的な価格アップと販売量増、殺虫剤・殺菌剤の販売量増、などが要因だった。同部門の営業利益は同16%増の25億ドルだった。これには従来であれば14年第1四半期に計上していた利益を、早期出荷によって13年第4四半期に計上した分も含まれている。
同社は14年の展望として、農業製品コストの低下と為替面ではドル高がすすむとの期待から、通期の売上高予測を4%増の370億ドルとしている。
◆所得増にも注力
同社のエレン・クルマン会長兼CEOは1月下旬にスイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、世界の食糧安全保障などがテーマになったパネルディスカッションにパネラーとして出席し、同社の重要戦略として「地球規模の農業生産性向上、新たな食品と栄養ソリューションの提案、食の安全確保、廃棄食品の削減」などに取り組むことを強調。
また、食糧安保のためには、農業生産の増産だけでなく「地域経済を発展させ所得をのばすことで、食品を輸入する経済的余裕を生み出す」ことも大事だとした。同社はUSAID(米国国際開発庁)と提携し、3年間でアフリカの3万5000の小自作トウモロコシ農家の所得増と種子流通網を拡げる取り組みも行っている。
(関連記事)
・殺虫剤「サイアジピル」 2014年登録めざす(2013.09.09)
・大型チョウ目に効果「トルネードエースDF」(2013.06.14)
・全農とデュポンがウンカ専用剤を共同開発 平成30年の販売めざす(2013.02.15)
・農業関連事業が引き続き好調 デュポン2012年業績(2013.01.29)
・農業残滓のトウモロコシ茎葉からエタノールを生産 デュポン (2012.12.12)
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米の支援 見直しを 財政制度等審議会が建議2025年12月3日 -
緑茶の輸出額 前年比2.3倍 農林水産物・食品の10月輸出実績2025年12月3日 -
JA貯金残高 108兆731億円 10月末 農林中金2025年12月3日 -
米の安定供給どう支える? 直接支払めぐり論戦 共助の「基金」提案も2025年12月3日 -
平和的国防産業の寿命【小松泰信・地方の眼力】2025年12月3日 -
【農と杜の独り言】第6回 野菜・あなたのお生まれは? 食の歴史知る機会に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年12月3日 -
童門氏の「恕」 混迷時こそ必要 "協同のリレー" JCA客員研究員・伊藤澄一氏2025年12月3日 -
【異業種から見た農業・地域の課題】担い手が将来展望を描けること 金融×人材×資源で強靭な地域に 一消費者の視点から 元大蔵省・藤塚明氏に聞く2025年12月3日 -
ご当地牛乳「リソルホテルズ」でウェルカムドリンクとして提供 JA全農2025年12月3日 -
毎年大人気!希少な岐阜の「堂上蜂屋柿」を販売開始 JAタウン2025年12月3日 -
稲作生産者の生産現場に密着 生産者ドキュメンタリー動画を公開 JA全農2025年12月3日 -
JAタウン「ホクレン」北海道醸造の日本酒10商品「送料負担なし」で販売中2025年12月3日 -
冬休みの牛乳消費拡大を応援「メイトー×ニッポンエール 冬のおいしいミルクコーヒー」発売 JA全農2025年12月3日 -
「佐賀県産うれしの茶フェア」5日から全農直営19店舗で開催 JA全農2025年12月3日 -
病院経営の改善に求められる課題は? 「医療の質と生産性向上」セミナー 日本文化厚生連2025年12月3日 -
安全性検査クリアの農業機械 1機種7型式を公表 農研機構2025年12月3日 -
【人事異動】日本製紙(2026年1月1日付)2025年12月3日 -
鶴岡共乾施設利用組合第1回総会開く JA鶴岡2025年12月3日 -
【役員人事】井関農機(12月1日付、12月31日付、1月1日付)2025年12月3日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月3日


































