トビイロウンカ、果樹カメムシ類が多い予報2014年9月22日
8月の多雨・日照不足が原因
農水省は9月18日、「病害虫発生予報第7号」を出した。水稲ではトビイロウンカの発生、果樹ではカメムシ類の飛来が多くなると予測している。
8月中旬以降、西日本を中心に記録的な多雨・日照不足となり、病害が発生しやすい環境となっている。そのため、各作物とも病害虫の発生が多いと予測される地域が多く、適切な薬剤防除や、必要があれば追加防除をするよう呼びかけている。
◇
作物別の予報は次の通り。
【水稲】
トビイロウンカは9月前半、兵庫県で「極めて多い」発生が確認され、県では警報を発表した。そのほか、中国で「多い」、四国、九州で「やや多い」。
稲いもち病は、四国、九州で穂いもち病が「多い」または「やや多い」。
斑点米カメムシ類は西日本の収穫が遅い地域で「多い」または「やや多い」。
【大豆】
吸実性カメムシ類の発生は東海で「多い」、関東、甲信、北陸、近畿、中国で「やや多い」。
【野菜・花き】
野菜共通として、野菜・果実に食入してからでは防除が難しいタバコガ類の早期発見を呼びかけている。タバコガ類は関東、東海で「多い」。
そのほか、発生が「多い」「やや多い」と見込まれる病害虫は下表の通り。

【果樹・茶】
全国的に果樹カメムシ類の飛来が多いと予測されているため、過去に被害が多かった遠地や、カメムシ類の越冬場所である山林などに隣接したほ場では、観察を細かく行う必要があると呼びかけている。
発生が「多い」「やや多い」と見込まれる病害虫は下表の通り。

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