農薬中毒事故、28件34人 誤飲で死亡は4人2014年12月4日
農水省は11月28日、平成25年度の農薬による事故・被害の調査結果を公表した。
人的被害の件数は28件、中毒を発症した人数は34人で、前年度に比べてそれぞれ10件26人減り、ここ5年ではもっとも人数が少なかった。死亡者数は2人増え、4人で、そのほかの30人はいずれも軽傷?中軽傷、あるいは目まい、目・喉の痛みなどあったものの医療機関での診察は受けていないため詳細は不明となっている(下表参照)。
年齢区分では、60歳以上が15人とほぼ半数で、このうち5人が80歳以上だった。
事故件数28件を原因別に見ると「誤飲・誤食」が11件11人で最多。次いで、作業管理不良、散布時の飛散、原因不明がいずれも4件だった。死亡事故の4件は、1件は誤飲によるもので、3件は原因不明。ただし原因不明の3件は、いずれも農薬を誤って服用したことが原因だと考えられるという。
誤飲・誤食は、農薬を飲料の空き容器に移したり、食品と同じ場所に保管したりしたことで引き起こされているため、農水省では「空き容器に移し替えない」「飲料と分けて保管・管理する」ことを呼びかけている。
(関連記事)
・農薬開発・防除の犠牲になった虫を供養(2014.11.14)
・【ブックガイド】農薬と食の安全・信頼―Q&Aから農薬と食の安全性を 科学的に考える―(2014.08.29)
・【平成26年農薬危害防止運動始まる】農作物・生産者・環境の安全を(2014.06.03)
・農薬の使用規制でミツバチは救われるのか(2014.03.20)
・農薬の中毒事故、38件60人 誤飲が最多(2013.12.25)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(150)-改正食料・農業・農村基本法(36)-2025年7月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(67)【防除学習帖】第306回2025年7月12日
-
農薬の正しい使い方(40)【今さら聞けない営農情報】第306回2025年7月12日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 茨城県2025年7月11日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月11日
-
【注意報】果樹に大型カメムシ類 果実被害多発のおそれ 北海道2025年7月11日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月11日
-
【注意報】おうとう褐色せん孔病 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】出会いの大切さ確信 共済事業部門・全国共済農協連静岡県本部会長 鈴木政成氏2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】農協運動 LAが原点 共済事業部門・千葉県・山武郡市農協常務 鈴木憲氏2025年7月11日
-
政府備蓄米 全農の出荷済数量 80%2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA加賀(石川) 道田肇氏(6/21就任) ふるさとの食と農を守る2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA新みやぎ(宮城) 小野寺克己氏(6/27就任) 米価急落防ぐのは国の責任2025年7月11日
-
(443)矛盾撞着:ローカル食材のグローバル・ブランディング【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月11日
-
【2025国際協同組合年】協同組合の父 賀川豊彦とSDGs 連続シンポ第4回第二部2025年7月11日
-
米で5年間の事前契約を導入したJA常総ひかり 令和7年産米の10%強、集荷も前年比10%増に JA全農が視察会2025年7月11日
-
旬の味求め メロン直売所大盛況 JA鶴岡2025年7月11日
-
腐植酸苦土肥料「アヅミン」、JAタウンで家庭菜園向け小袋サイズを販売開始 デンカ2025年7月11日
-
農業・漁業の人手不足解消へ 夏休み「一次産業 おてつたび特集」開始2025年7月11日
-
政府備蓄米 全国のホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」で12日から販売開始2025年7月11日