ジェネリック除草剤「サンフーロン」 販売数量5年で125%増 大成農材2021年9月27日
天然有機質肥料や除草剤、農産品を扱う農業関連メーカーの大成農材(広島県広島市)は、除草剤「サンフーロン」の販売数量が、2015年度から2019年度(農薬年度)にかけて125%増となったと発表。同製品を利用した耕作放棄地の管理についての問い合わせも年々増加している。
1994年に発売した除草剤「サンフーロン」は、幅広い作物の栽培に使えることに加え、ジェネリック農薬で利用しやすいことから、農家を中心に支持を集めてきた。年々問い合わせ件数が増加しており、サンフーロンの販売数量が増加するにつれ、2015年からの5年間で販売数量125%に増加。近年は、一般客から相談を受けることが増えており、その多くが「知り合いや親戚が耕作を辞めた農地が荒れ放題になっており、近隣の住人から苦情が来るため、きれいに除草したい」という内容だった。
サンフーロン(5L)
「サンフーロン」は、葉から吸収されて根まで枯らすタイプの除草剤。有効成分はアミノ酸由来で、所定の時期と倍率で散布すれば、一年生雑草から多年生雑草、ススキ・ササ類まで根まで枯らすため、除草効果が長い。品質、効果、安全性、残留性など、30項目余りに及ぶ審査をパスして農林水産省から農薬登録を受けた商品。人畜・ペットや土壌・環境汚染に対する安全性も、公的機関の試験で認められている。野菜類、米、豆、小麦、果樹類など、多くの作物で登録があり、幅広い作物に対応。500ml 1本で約1反分使え、ジェネリック農薬で経済的に使える。
同社は今後、ジェネリック除草剤を展開するにあたり、SDGsに対応した環境に優しいボトルの変更などを進めていく。
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