北海道新プラント 「楽粒」など除草粒剤 着実に製造 北興化学工業2023年7月28日
北興化学工業は昨年12月、創業の地、北海道で50年ぶりとなる新プラントを北海道工場内に竣工、現在、本格稼働している。「高効率化・省力化・環境対策」をコンセプトに除草粒剤の新たな製造拠点となっている。
北海道工場の新除草粒剤プラント
同社は1950年に現在の北見市で創業、北海道で事業を興したことから北興化学工業と名づけた。滝川市の北海道工場は1970年に設立した。
同工場では製品品質クレームゼロをめざし1995年にISО9001の認証を取得、品質管理の徹底に努めてきたほか、2000年にはISО14001の認証を取得し、環境管理を徹底、さらに労働安全衛生マネジメントシステムISO45001の認証も取得し安全衛生、健康管理の徹底にも努めてきた。
新プラントは農薬事業の製造原価低減のため2021年5月に着工、除草粒剤プラントとして2022年10月から試験製造を開始し、同年12月から本格稼働している。
生産品目は除草粒剤(カイリキZ1キロ粒剤、カソロン粒剤2.5など)、ジャンボ剤(カイリキZジャンボ、メテオジャンボなど)、高拡散性粒剤(サキガケ楽粒、ワザアリ楽粒、ノックアウト楽粒など)。
新プラントのコンセプトは「高効率化・省力化・環境対策」だ。
原料の自動計量と機器の水洗洗浄性の向上、製品タンクの分割による生産スケジュールへの柔軟な対応などで高効率化をはかっている。
新プラントは4階建てで自動ラック倉庫で原材料を自動で運搬、上の階から下の階への原料投入、計量、混合へと工程を進め省力化を図っている。製品の包装から積み込みでも自動化設備を導入している。また、主要設備を3階に集中させることによって省力化も実現した。
環境対策ではスクラバー脱臭装置に活性炭脱臭装置を追加し、臭気対策を強化したほか、騒音振動の発生源になりやすい機器の囲い工事や、天井と壁で吸音対策も施した。LED照明を使い省エネにも考慮している。
同プラントでは畦畔から散布しても水田全面に広がっていく高拡散性粒剤「楽粒」など、付加価値の高い新製剤を製造する。小坂彰人工場長は「自負できる工場です。生産コスト低減をサポートし農業生産に貢献していきたい」と話す。
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