【年頭あいさつ 2024】岩田浩幸 日本農薬株式会社 代表取締役社長2024年1月2日
新年あけましておめでとうございます。
2024年もJAcom農業協同組合新聞をよろしくお願い申し上げます。
JAcomでは、元日から3日まで、農林水産大臣をはじめJAグループ全国連、農業関連団体のトップなどによる年頭のあいさつを掲載しています。
日本農薬株式会社
岩田浩幸
代表取締役社長
明けましておめでとうございます。
年頭にあたり謹んでご挨拶申し上げます。
また、昨年の相次ぐ異常気象により農作物の被害に遭われた生産者の皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
昨年を振り返ってみますと、国内では新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行したことに伴い社会経済活動の正常化が進み、個人消費や企業の生産活動に持ち直しの動きがみられました。国際情勢に目を転じますと、ウクライナ情勢の長期化によるインフレの進行、急激な為替変動の影響に加えて、世界的な金融引き締めや中国経済に減速の兆候が見られるなど景気の先行きは不透明な状況で推移しました。
農業を取り巻く環境は、政府の「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」において、2030年までに5兆円という輸出額目標を掲げ、農林水産事業者の利益の拡大を目指していますが、生産者の高齢化や後継者不足の深刻化、耕作放棄地の増加などの構造的課題の解決は進んでいません。
このような状況下、当社グループは安全で安定的な食の確保と、豊かな生活を守ることを使命として、社会に貢献することを基本理念に掲げ、高い安全性と機能を備えた新規農薬の創出とスマート農業に関連するサービスの提供に取り組んでおります。
2020年に販売を開始した水稲用殺虫剤「オーケストラ」は、当社が独自に発明した有効成分ベンズピリモキサンを含有する製品です。本有効成分はウンカ・ヨコバイ類幼虫の脱皮を特異的に阻害して害虫の密度を抑制し、既存剤に感受性が低下した個体群に対しても高い防除効果を示すことから、新たな作用機構を有すると考えております。また、2021年にコルテバ社と販売契約を締結し、同社製品の販売を開始したことは、国内農薬市場での当社グループのプレゼンス向上に繋がっています。
また、2020年より配信しております「レイミーのAI病害虫雑草診断」は、AIが作物や田畑に発生する病害虫や雑草を写真から診断し、表示された候補から利用者が選択した防除対象に有効な薬剤情報を提供するスマートフォン用のアプリケーションです。これまで診断対象作物を19作物に拡大し、予察情報など機能向上に努めており、今後、JA全農の営農管理システム「Z-GIS」とのシステム連携による圃場管理の効率化や高度化を図り、スマート農業を通じて生産者の皆様へのソリューション提供に取り組んでまいります。
おかげさまで、当社グループは昨年創立95周年を迎えることができました。
来る創立100周年に向け、本年も先進技術による農業生産や健康的な生活を支え、持続可能な社会に貢献する企業グループを目指してまいります。
最後になりましたが、本年が皆様にとって幸多き一年となりますようにお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
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