アグロ カネショウを完全子会社化へ TOB実施 出光興産2024年11月20日
出光興産株式会社は、2024年11月12日開催の取締役会において、アグロ カネショウ株式会社の普通株式を金融商品取引法に基づく公開買付けにより取得することを決議したと発表した。完全子会社を目指す。
出光興産社は、2024年11月12日開催の取締役会において、東京証券取引所スタンダード市場に上場しているアグロ カネショウ社の全ての株式を取得し、完全子会社とすることを目的とする取引の一環として、公開買付けを実施することを決議した。公開買い付け期間は12月24日まで。なお、11月12日時点では出光興産社はアグロカネショウ社の株式を所有していない。同公開買付けにおいて、出光興産社は、8,077,300 株(66.67%)を買付予定数の下限と設定しており、応募された株券等の総数が買付予定数の下限を満たさない場合は、応募株券等の全部の買付け等を行なわない。
出光興産子会社のは、エス・ディー・エス バイオテック社が保有する生物農薬・資材を中心とした総合的病害虫管理に資する製品(IPM製品)の普及販売について、アグロ カネショウ社と業務提携契約を締結し、より緊密な関係を構築しながら事業展開することに合意し、連携を深めてきた。
エス・ディー・エス バイオテック社とアグロ カネショウ社は商品ポートフォリオに重複が少なく、また技術やバリューチェーンの強み・弱みが補完関係にあるため、個別に協業するのではなく、両社の技術力・販売力を集約する。両社の技術を掛け合わせることで、新剤開発を加速できることや、生物農薬においては、近年、日本の「みどりの食料システム戦略」や欧州の「Farm to Fork 戦略」などにおいて、化学農薬の使用量低減を目指す方向が示されており、グローバルでの生物農薬の需要拡大が期待されているが、化学農薬と比べて、生物農薬の普及は難しく、現場の農家とのつながりを大切にしているアグロ カネショウ社と一体となることで、開発から販売までのサプライチェーンをさらに強化し生物農薬事業の拡大を目指す。また、双方のライブラリや評価技術を活用した新規生物農薬の開発促進も見込む。
エス・ディー・エス バイオテック社とアグロ カネショウ社の完全親会社となる中間持株会社を設立し、両社より役員を派遣してシナジーの最大化を目指すことなどを検討しているが、完全子会社化後の具体的な事業戦略については、両社が協議の上、今後決定していくとしている。
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