農薬:防除学習帖
トマト防除暦の作成26【防除学習帖】第160回2022年7月30日
本稿では、トマトの様々な作型や地域での防除暦作成のための基礎資料として活用できることを目指して月別の基礎防除暦の作成に取り組んでおり、今回は9月の防除を整理する。
1. 一般栽培
本作型では、9月は5月に定植した苗が順調に生育し、夏野菜であるトマトの収穫盛期でもある。
9月は次第に気温も下がり、葉かび病や斑点病が発生し始める時期でもある。黄化葉巻病対策として微小害虫防除を中心に組み立てながら、葉かび病・斑点病の発生に注意し、発生を確認したら、できるだけ早期に防除を実施する。
2. 抑制栽培
本作型では9月は収穫最盛期にあたる。一般栽培同様に主に微小害虫防除を中心に組み立て、病害防除は一般栽培に準じる。
3.促成栽培
9月は、10月の定植に備えて土づくりや土壌消毒などほ場の準備を行う。特に、前作で土壌病害虫の被害が大きかった場合には、この期間を利用して土壌消毒を確実に行うようにする。
4.半促成栽培
9月は、11月の定植に向けて播種を行う。苗立枯病防除を確実に行い、特に、山土など自賄の用土を用いる場合は、苗立枯病防除は必須である。その場合、用土の消毒を含め、健苗育成のための対策を徹底してほしい。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日