惣菜市場規模9兆8399億円に 日本惣菜協会2017年5月19日
(一社)日本惣菜協会は、中食・惣菜業界の国内市場の調査結果を「2017年版惣菜白書」としてまとめた。これによると2016年の惣菜市場規模は前年比102.7%の9兆8399億円となっており、17年中には10兆円を超える見通しだという。
これによると、2016年の惣菜市場規模は9兆8399億円と前年比102.7%となっていて、毎年堅調に伸張していることから、惣菜協会では、2017年に10兆円を超える見通しだとしている。
これを業態別の市場規模でみると、CVSが前年比105.0%の3兆1133億円と全体の31.6%を占め、次いで専門店・他が前年比100.9%の2兆9024億円で同29.5%、食品スーパーが前年比103.6%の2兆5417億円、同25.8%となっている。これに対して、総合スーパーは前年比99.8%の9148億円の同9.3%、百貨店は前年比99.0%の3674億円、同3.7%と前年実績を下回る結果となっている。
CVSは2015年も全体の30.9%を占め、専門店・他の30.0%を上回っており、惣菜市場における存在感が年々高まっているといえる。
カテゴリー別構成比をみると、おにぎり・寿司・弁当など「米飯類」が50.3%となっている。次いで、和洋中の惣菜や煮物、焼き物、揚げ物、サラダなどの「一般惣菜」が32.5%となっており、この2つのカテゴリーで80%以上を占めている。その他、容器包装後に低温殺菌され冷蔵で1か月程度日持ちする調理済包装食品(ポテトサラダや肉じゃが、サバの味噌煮など)である「袋物惣菜」が6.7%と年々存在感を増してきている。また、調理麺が5.5%、調理パンが5.0%となっている。
惣菜市場の伸張は「高齢化・核家族化・女性の社会進出などライフスタイルの変化の反映」にあると惣菜協会は分析しているが、月平均購入金額をみるとどの地域でも「1000円未満」が30~40%ともっとも多く、次いで「1000円~1999円」が30%強と利用者の半数以上が、月に2000円未満の利用となっている。
また、購入時の選択基準は「おいしさ」が、近畿圏64.3%、首都圏63.8%、中国・四国圏61.5%、北陸60.0%といずれも60%を超えている。次いで「価格」が各地域とも50%台となっているように、「おいしさ」と「価格」を重視する傾向が強いようだ。
こうした調査結果の詳細は、5月23日に発行される予定の「2017年版惣菜白書」に掲載されている。同白書は下記にて申し込むことができる。
(一社)日本惣菜協会 電話:03-3263-0957 FAX:03-3263-1325 E-mail:yamamurara@nsouzai・kyoukai.or.jp
価格は、惣菜協会会員。賛助会員・協力会員・惣菜管理士・学校関係者・境界教育事業受講者は3000円、一般企業・個人は5000円。体裁は、B5版172頁。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日