生活自由度54.3点、経済の停滞に不安は91.2% 新型コロナに関する調査 博報堂生活総研2020年4月22日
博報堂生活総合研究所は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、生活者の意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施した。調査は、政府の緊急事態宣言前の4月2日から6日にかけて、首都圏、名古屋、阪神圏の20~69歳の男女1500人を対象に行われた。
新型コロナウイルス影響下での「生活自由度」
調査では、感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」を聞いたところ、54.3点となった。男女別では男性が55.3点、女性が53.2点と、男性の方がやや上回った。
年代別では60代が57.6点と最も高く、この背景には、仕事をすでにリタイアしていたり、普段からあまり遠出をしないなど、若年層に比べて生活上の影響を受けにくい人が多いなどの要因が考えられる。
また、「生活自由度」の理由を自由回答できいたところ、比較的点数の高い人からは、「元々あまり出歩かないので影響がない」という内容の回答が多い一方で、点数の低い人からは交遊や趣味の機会が制限されることや、外出できないことによるストレスを挙げる声があった。
さらに、新型コロナウイルス感染拡大に伴う不安や、抑制している行動、変化している行動など30項目について尋ねたところ、「経済の停滞に不安を感じる」が91.2%と最も高くなった。行動については「旅行・レジャーを控えている」(88.7%)、「交友・交際を控えている」(85.1%)など、さまざまな行動を抑制していることがわかった。一方で「外出を控え、インターネット通販や出前を利用するようにしている」は38.9%、「できるだけテレワーク(在宅勤務)をするようにしている」は23.5%に留まった。
新型コロナウイルス影響下での意識・行動
性別、年代別にみると、「不安度」や「行動抑制度」についての項目は、男性よりも女性が高く、若年層よりも高齢層で高くなる傾向が見られた。
一方、「行動変化度」については「家にいる時間が増えたので、動画や音楽などのストリーミングサービスを利用している」などオンライン・デジタルサービスの利用を中心に多くの項目で若年層の数値が高齢層を上回った。
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