みんなで食べる幸せを「世界食料デー」イベント開催 FAO2020年9月28日
国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所は、食料問題に取り組む非営利組織(NPO)と連携し、世界食料デーのある10月に毎年開催している 「WORLD FOOD NIGHT (ワールド・フード・ナイト)」を開催。今年は全3回シリーズのトークイベントを、オンラインで実施する。
10月16日の世界食料デーをきっかけに、飢餓や食料問題について考え、解決に向けて一緒に行動する1か月として、オンラインでの情報発信やイベントを実施。「WORLD FOOD NIGHT 2020 ~みんなで食べる幸せを~」と題して、3回シリーズのトークイベントをオンラインで開く。
今年の世界食料デーのテーマ「育て、養い、持続させる。共に。(Grow, Nourish, Sustain. Together.)」に沿って、第1回は、「持続可能な食料生産に向けて」として食料生産について考える。
現在の食生活は、作物の栽培から漁業、畜産業など、農業を営む生産活動に支えられている一方、生計手段を自然環境や季節に依存する生産者は、気候や経済などのショックに対して非常に脆弱な立場にある。国連で定められた持続可能な開発目標(SDGs)の目標2では、小規模な食料生産者の農業生産性と所得の向上や、環境に配慮したレジリエンスある農業の実践が一つのターゲットとして掲げられているが、家族農家や小規模農家が持続可能な社会の実現において果たす役割が見直されている。
イベントでは、国内で持続可能な農業システムの維持・発展に携わる自治体、都市で農業を営む生産者、そして都内で生産者と消費者をつなぐマルシェを運営する民間セクターからスピーカーを招き、これまでの取り組みの紹介や知見、想いを共有する。
第2回は「栄養不良の解消に向けて」。国連で定められた持続可能な開発目標(SDGs)の目標2では、世界の飢餓人口をゼロにし、皆が栄養ある食事を入手できる世界を実現することが掲げられており、2030年までの目標達成のためにすべきことが多く残されている。イベントでは、国内外で栄養不良の課題解決に向けた活動に携わる3人のスピーカーが登場する。
また、第3回の「食品ロス削減に向けて」では、人間の食料として生産されつつも、食べられることなく捨てられてしまう、食品ロスの課題について考える。国内で食品ロス削減に向けた活動に関わる3人のスピーカーが、これまでの取り組みの紹介や知見、想いを共有する。
<イベント概要>
日程:〈第1回〉10月2日、〈第2回〉10月9日、〈第3回〉10月23日※全日程とも19時~20時
場所:オンライン(Zoomウェビナー)
参加対象:世界の食料問題に関心のある皆様
参加費:無料
参加登録:要事前登録
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