HACCPに沿った衛生管理強化へイーラーニングツール導入 兵庫県手延素麺協同組合2020年10月8日
兵庫県手延素麺協同組合は、各地で手延そうめんを製造している組合員のHACCPに沿った衛生基準に対する理解や衛生意識の向上を個々のタイミングで短時間に学べる「LaKeel Online Media Service」を採用した。
兵庫県手延素麺協同組合は、「揖保乃糸」ブランドで知られる手延べそうめんの製造と卸を行っている。原材料や資材の仕入から製品の出荷に至るまで全てコントロールし、検査指導員による検査に合格したものだけが「揖保乃糸」として認められる。現在では、日本国内に留まらず海外へも提供しており、国際味覚審査機構(iTi)の優秀味覚賞で9年連続で「三ツ星」を受賞している。
同協同組合では、従来よりHACCPに沿った衛生管理を行うため衛生管理教育を行っていたが、各拠点で手延べそうめんを製造している組合員420人に繰り返し教育する時間や日程を確保するのが難しく、教育方法の改善が課題となっていた。また、2020年6月の食品衛生法改正により2021年6月からHACCPがすべての食品等事業者を対象とすることもあり、衛生基準の維持や、製品の高品質維持に対する意識向上、いつでも視聴可能な環境を構築するためイーラーニングツールの導入を検討。さまざまな製品を比較した結果、好きな時間に好きな場所で学べる「LaKeel Online Media Service」を採用した。(株)ラキールが提供する同サービスは、食品衛生法の元となる医学的な根拠をわかりやすいアニメーションで解説。コンテンツがコンパクトで1教材につき3~5分と気軽に視聴できる、また、受講状況などの確認・管理もできる。
同協同組合は今後、FSSC22000やISOなどの食品安全管理動画の拡充も予定しており、食品衛生法を幅広くカバーした衛生教育をめざしている。また、次年度以降は労働安全衛生コンテンツの利用も目指すなど「LaKeel Online Media Service」の活用を進める予定。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日