「発酵ジンジャーエール」で埼玉の農業を救うCF実施2020年10月22日
(株)しょうがのむし(埼玉県さいたま市)は、英国で300年前に生まれた「発酵ジンジャーエール」を日本で復活し、地元の休耕地を減らす取り組みへの支援を募るため、12月6日までクラウドファンディングのプロジェクト「発酵ジンジャーエールを世界に誇るさいたまの名産に!そして見沼田んぼを復活させる!」を実施している。
「発酵ジンジャーエール」は、欧米ではポピュラーなクラフトノンアルコール飲料。これを日本で普及し、アジアにもマーケットを形成することで、地元・埼玉の「見沼田んぼ」で衰退してしまった生姜栽培を復活させ、休耕地を減らすことがプロジェクトの目的。同社代表の周東孝一氏の「おいしい発酵ジンジャーエールが日本でも当たり前に飲めたら」という願いと、地元見沼田んぼの休耕地の増加、さらに、この地がかつては生姜栽培で有名だったことに気付いたことが重なり、ビジネスをスタート。2019年には、さいたま市が主催するビジネスコンテストでグランプリを受賞し、今年2月に創業した。
当初は、飲食店への卸売りを想定していたが、コロナ禍による飲食店の業績悪化に伴い、新規商材の取扱いを敬遠する状況もあり、一般消費者向けのオンラインストアでの販売も視野にいれ、その足掛かりとなるファンの獲得をめざし、クラウドファンディングを始めた。
クラウドファンディングのリターン品として、2万円で5年間にわたり36本の発酵ジンジャーエールが届き、オンラインストアでは20%オフで購入できる。また、ちょんまげに和服姿がトレードマークの同社代表の周東氏が日本中どこへでも生樽1本分(約9リットル)の発酵ジンジャーエールをサーバーで提供しに行くことや、オリジナル商品をともに一から共同開発できる権利などユニークなサービスも用意している。
発酵ジンジャーエールは、欧米では特に禁酒法時代に酒の代替品として重宝された伝統的な飲み物。英語では「Ginger Beer」と呼ばれる、「ジンジャーエール」のルーツとなった飲み物だ。いまや本物のショウガを使わない安価なジンジャーエールがほとんどだが、近年は、欧米を中心に再び流行の兆しが出始めている。生姜の温め効果と発酵の香りで、ノンアルコール飲料でありながら「お酒を飲んだような感覚」があり、飲めない日でも、飲めない人でも楽しめる。
今回しょうがを栽培する「見沼田んぼ」は、さいたま市から川口市にまたがるエリアにある。江戸時代から戦後まで、都心の食糧生産地として栄えてきた地域だが、近年は深刻な後継者不足により、休耕地や荒地が増えている。同社はこの休耕地を活用し、かつて盛んだった生姜の栽培を復活させ、活気あふれる見沼田んぼを取り戻そうとしている。
しょうがのむしが借りた休耕地(農園予定地)
重要な記事
最新の記事
-
【現地レポート】JAの水田農業戦略 「東川米」の国際ブランド化めざす JAひがしかわ(2)2024年3月19日
-
施肥量の最適化へ ザルビオと「KSAS」がシステム連携 JA全農2024年3月19日
-
平均気温 高い見込み 4月~6月 3か月予報発表 気象庁2024年3月19日
-
【特殊報】ミニトマトにトマト黄化病 県内で初めて確認 愛媛県2024年3月19日
-
おにぎりはコメ消費拡大の起爆剤になるのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2024年3月19日
-
石川佳純が全国を巡る卓球教室「47都道府県サンクスツアー」岡山で開催 JA全農2024年3月19日
-
「JA全農杯全国小学生選抜サッカー大会」北信越代表チームが決定 優勝は石川の「ツエーゲン金沢U-12」2024年3月19日
-
都城市が4年連続1位 市町村別農業産出額 農水省2024年3月19日
-
第30回松阪子牛共進会と松阪家畜市場を開催 JA全農三重県本部2024年3月19日
-
香川県産ヒノキを使用した木製カルトンを導入 JA香川県2024年3月19日
-
伊藤園と協同開発「ニッポンエール 山形県産さくらんぼ 佐藤錦」新発売 JA全農2024年3月19日
-
「高知県産直七すだち&ゆずサワー」19日リニューアル発売 JA全農2024年3月19日
-
バイオスティミュラント資材開発のアクプランタへ追加出資 農林中金イノベーション2024年3月19日
-
クラス最速のチェンスピード 充電式ハンディチェンソー新発売 京セラ2024年3月19日
-
あきる野市 小峰公園で「おいしい野菜づくり」参加者募集中2024年3月19日
-
「健康経営優良法人」4年連続で認定取得 J-オイルミルズ2024年3月19日
-
冷凍生活アドバイザー西川剛史さん コープフローズンフードアンバサダー就任 日本生協連2024年3月19日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」で母の日イベント 19日から開催2024年3月19日
-
海苔の風味アップ「無限のり」リニューアル 食べ切りサイズも新登場 亀田製菓2024年3月19日
-
コープみらい・コープデリ連合会 健康経営優良法人2024(大規模法人部門)認定2024年3月19日