幻の酒米「強力」復古30周年記念酒「転強力」発売 山根酒造場2020年10月26日
(有)山根酒造場(鳥取県鳥取市)は、幻の酒米「強力」の特等米で作った日本酒「「転強力」(まろばしごうりき)」を発売。推定0.012%の確立で採れる強力の特等米を復古30周年の今年に向けて、2年間の熟成を経て数量限定で販売する。

鳥取県を原産とする幻の酒米「強力」は、昭和20年に姿を消したが、約30年前に鳥取大学で原種保存されていた数十粒の種が運よく発芽したことで復活した。「強力」は過去30年間で特等は県下で2例しかなく、わずか数袋の検査実績あるのみの希少な酒米だ。商品名の「転強力」は、柳生新陰流の極意「まろばし」に由来する。
山根酒造場の山根正紀社長は、「人を殺す殺人刀(せつにんとう)から人を活かす活人剣(かつにんけん)へと変化させたとされるこの兵法の境地にあやかり、名前を頂戴しました。これまで歩んできた酒造りの境地(節目)を標す意を込め、現世に生きる蔵主として今出来得る全ての技術と魂をこの酒に込めています」と話している。
「転強力」は、720mlで5000円(税別)。問い合わせは(電話)0857-85-0730。
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