東日本大震災から10年でシンポジウム 日本生協連2021年2月25日
日本生協連は2月19日、東日本大震災の被災地の生協のこれまでの取り組みを振り返るシンポジウム「東日本大震災を忘れないつどい~3.11から10年~」をオンラインで開催した。
日本生協連の本田代表理事会長
シンポジウムは東日本大震災に対する全国生協のこれまでの支援に感謝するとともに、発災から10年が経過した被災地の復興状況を確認し、現在もその爪痕を残す東日本大震災の教訓を継承することを目的としている。主催は岩手県生協連、いわて生協、宮城県生協連、みやぎ生協、コープふくしま、福島県生協連、日本生協連。
日本生協連の本田英一代表理事会長は「被災地の生協をはじめ、全国の生協で復興に向けた支援活動に取り組み、人と人とのつながりや助け合いが着実に広がっている」とこれまでの活動を振り返り、「復興支援を通じて、助け合い支える地域社会を共につくっていきましょう」と呼びかけた。
パネルディスカッションでは、いわて生協、みやぎ生協、コープふくしま、福島県生協連が発災から10年間の活動を報告した。
被災地4生協の活動報告の様子
《いわて生協》
1万6000人以上の組合員ボランティアが参加し、仮設住宅の集会室で「ふれあいサロン」を定期的に開催。移動店舗などの運行による買い物支援やコミニティ作りを行い、一人一人の被災者に寄り添い、仮設住宅を出た後の支援にも取り組んでいる。
《みやぎ生協》
東北の震災復興と地域復興応援に賛同する人々の思いとおいしさと伝えるブランド「古今東北」を立ち上げた。また、生活再建や生きがい作りやコミニティ作りを支援する手作り品を掲載したカタログ「とうほくてしごとカタログFUCCO(フッコ)」を制作。被災者に寄り添いながら、遠方からの支援の形を作る活動を行っている。
《コープふくしま》
放射能に関する学習会や陰膳方式による実際の食事に含まれる放射性物質測定を実施。調査に参加する組合員交流会などで組合員の台所と直接つながる調査を行ってきた。東京電力福島第1原発の事故で放射能や内部被ばくへの不安が広がり、福島県で安心して生活していけるための活動に取り組んでいる。
《福島県生協連》
農業再生を目的に、放射性物質で汚染された農地の状況を生産者のみの問題と捉えず、協同組合間連携で取り組む「土壌スクリーニング・プロジェクト」を始動。「福島の子ども保養プロジェクト」では、放射能によるさまざまな制約の中で暮らしている子どもやその保護者の心身のケアに努め、全国生協の支援で福島の食と農、再生に取り組んでいる。
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