酒米生産者にエール 産地別山田錦100%「ご当地獺祭」各県で販売 旭酒造2021年4月9日
旭酒造(株)は、日本各地で高品質な山田錦が生産されていることを知ってもらうため、産地別の山田錦を使って醸した「獺祭」を発売。掛け米、麹米ともに同一県産のものを100%使用する。
旭酒造の「獺祭」
「酒米の王様」として酒造りに重宝されている山田錦は、兵庫県を主な主産地とし全国で栽培されている。同社は、酒造りに山田錦のみを使っており、毎年約9000トンの山田錦を全国約20府県の産地から購入。これは全国の山田錦生産量の約4分の1にあたる。
同社は日本酒「獺祭」を造る際、「真に美味しい酒を造る、そしてそれを幻の酒にしないため安定して供給する」ため、新潟や栃木、徳島、広島などの地域の農家に声をかけ、山田錦の生産に踏み切ってもらった過去がある。こうした活動もあり全国での山田錦の栽培量は2012年の2万1217トンから約1.6倍の3万4644トン(2019年)と大きく増えた。
稲の背が高く倒れやすい山田錦の栽培は難しく、生産者は産地それぞれの気候の特性を乗り越えるために努力している。酒米の生産者は一般消費者からはわかりにくいが、同社は山田錦生産者が日本各地で誇りを持って米作りに取り組んでいることを、「獺祭」を飲む消費者に興味を持ってもらうことで、生産者がより良い品質の山田錦を作ることにつながり、さらに美味しい「獺祭」の醸造につながると考えている。
各県のご当地獺祭「獺祭 純米大吟醸45○○県産山田錦使用」は、○○に各県が入り、4月8日の福岡県産で販売開始。その後、21日に山口県産、28日に栃木県産、4月末に新潟県産を発売。その他の地域でも発売を検討している。 いずれも数量限定でなくなり次第終了。産地により同じ山田錦でも性質が異なり、福岡県産は、発酵段階で米が良く溶け、甘みと味がしっかりと出ている。また、新潟県産は特に軽やかな印象の酒になりそうで、いずれも各県産の特性を生かし、受け入れながら最善を尽くして醸されている。
「獺祭 純米大吟醸45○○県産山田錦使用」は、地元の人々へ飲んでもらうためその県の獺祭取扱店のみで販売。試飲や販売会の予定は地元の取扱店へ問い合わせを。
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