植物肉「ミラクルミート」のDAIZ社へ出資 食の未来ファンド2021年4月19日
食の未来ファンドを運営するkemuri venturesは4月19日、植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZ(株)への投資を発表した。
これまで植物肉に使われてきた主原料の大豆搾油後の残渣物(脱脂加工大豆)は、味と食感に残る違和感や大豆特有の青臭さや油臭さ、肉に見劣りする機能性(栄養価)などの課題があり、本格的な普及の妨げとなっていた。DAIZ社は、原料に丸大豆を使い、独自の発芽技術により、従来の植物肉の課題を解決する「ミラクルミート」を開発。この1年余りで大手ハンバーガーチェーンやスーパーマーケット、食品メーカー、飲食店で「ミラクルミート」の採用が進んだ。植物肉は、タンパク質危機の解決策としてだけでなく、地球環境配慮・サステナブルの観点からも注目度を高めており、今後もさらに新しい食文化として一般消費者への広がり・浸透が期待されている。
SDGsの高まりや食糧危機を背景に、2030年までに国内で2000~4000億円、米国では1~3兆円と大きな伸びが予想される植物肉の市場。食の未来ファンド(kemuri ventures)代表パートナー)の岡田博紀氏は「日本発の『植物肉』は、先行する欧米市場を含む世界市場が狙えると確信している。DAIZ社を応援することは、SDGsにコミットすること。フードテック特化ファンドとして、DAIZ社の成長をサポートしていく」とコメント。また、DAIZの井出剛社長は「食の未来ファンドは国内ベンチャーキャピタルとしては初となるフードテック特化型ファンド。また、岡田代表は起業家、VC、CVCのご経験により、あらゆる角度からご支援いただけると期待している」と話している。
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