絶滅危惧種を期間限定公開 異例のスピードで開花 白馬五竜高山植物園2021年6月11日
絶滅危惧種の保全活動や雷鳥のえさの栽培などを行う高山植物園の「白馬五竜高山植物園」で絶滅危惧種のタカネキンポウゲとクモマキンポウゲが開花が期間限定で公開される。
元気に開花したタカネキンポウゲ。絶滅危惧種コーナーで公開
同植物園を運営する株式会社五竜(長野県北安曇郡白馬村)は日本植物園協会の保全事業で「タカネキンポウゲ」、「クモマキンポウゲ」の種子を採取・栽培。開始から2年と異例のスピードで43株が開花し見ごろを迎えている。
絶滅危惧種の保全は、自生地の生育環境の破壊や乱獲・大規模な盗掘などにより、自然界で減少した希少な植物を適切に保護・管理する活動。絶滅危惧種I B類の「タカネキンポウゲ」は、北アルプスの白馬岳周辺のみで見られる種類で、限られた環境に限定的に分布する。2019年夏、白馬岳で現地調査を行い、影響の少ないとみられる範囲で種子を採取し栽培したところ、わずか一年で一部の個体が開花。2020年、植物園の絶滅危惧種コーナーに植栽し、5月中旬の雪解けともに多くの個体が開花した。
種子の一部は環境省「新宿御苑」で冷凍保管に、植物標本は国立科学博物館に収められている。同植物園では、種子の一部を冷凍ではなく、生体として保存する目的で試験的に栽培。今後、地球温暖化などの高山帯の環境変化による減少なども懸念されるため、その前に現地の記録を取り、植物園で保全することも社会的に求められている。これらの希少な高山植物は、白馬五竜高山植物園内、アルプス平広場の「絶滅危惧種コーナー」で見ることができる。
「タカネキンポウゲ」と「クモマキンポウゲ」が次に公開されるのは、早期開園中の6月12と13日。6月19日からは毎日公開し、6月下旬まで見ごろとなる。公開時間は8:30~16:00。
種子を採取した植物園園長の坪井園長
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