生産者限定出店の「つつうら」で「佐賀牛」をアピール 一ノ瀬畜産2021年9月22日
産地直送でブランド肉や鮮魚、旬の農産物、ご当地スイーツを送料無料で届ける「全国津々浦々ライブコマース(つつうら)」は、佐賀県産JAブランドの黒毛和牛「佐賀牛」の肥育農家が育てた牛を加工・販売する一ノ瀬畜産(佐賀県嬉野市)を紹介している。
「佐賀牛」は、有名な松坂牛や神戸牛などの影に隠れ、その良さと美味しさを訴求しきれていないという課題がある。地域でも有数の食肉加工会社である一ノ瀬畜産は楽天に出店しているが、「農家のためにも価格競争にはなりたくない」という思いがあった。そこで、1分野に厳選した1~3生産者の限定出店で差別化でき、ライブコマースにより、生配信でその商品の良さや、美味しさを伝えられる「つつうら」への出店を決めた。
同社の一ノ瀬定信社長は「つつうらは、本当に美味しい牛肉だけに絞られ、ライブコマースで丁寧な肥育の生産方法など、農家の思いをしっかり訴求できる。ここで販売を伸ばしJAや肥育農家とタッグを組んで頑張っていきたい」と話している。また、自社では考えたことのなかった「売り方」を提案され、嬉野の温泉水とのセット組など他では手に入らない魅力的な商品を販売している。
佐賀牛農家と取引のある一ノ瀬畜産による「佐賀牛」の販路を広げるため、「つつうら」は、サイト運営や販売ページ制作などの出店作業を行い、出店料、月々の出店フィー、運営費、郵送料も担当。ITを知らない高齢農家や、家族経営で人手がない、準備資金がないなどの問題があっても、通販サイトに出店できる仕組みを提供した。
一般的な大手モールなどは出店準備のため、赤字からスタートすることも少なくないが、「つつうら」では売れた分だけ初めから利益となる。また、通販サイトでは珍しい「ライブコマース」を利用でき、生産者の思い、佐賀牛の良さ、美味しさを動画で伝えられ、他ブランドとの差別化が図ることができる。
「つつうら」への出店は、以下6項目のいずれかに該当することが条件となる。
・商品の販売実績(定番商品価値)があるもの
・ネット初登場(希少性価値)のもの
・ふるさと納税で採択や、地域での推薦があるもの
・実店舗(付加価値、安心感)があるもの
・材料・製法に希少性(独自性、オンリーワン)があるもの
・つつうら限定オリジナル商品企画、特別価格を設定できるもの
※生鮮は消費期限2週間以上のものなら可
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