令和3年冷凍食品 数量・金額で家庭用が業務用を上回る 日本冷凍食品協会2022年4月26日
日本冷凍食品協会は4月20日、令和3年(1~12月)の冷凍食品の生産・消費調査結果を公表した。国内生産量は、前年比2.9%増、出荷額も5.2%増で、家庭用は引き続き増加し、過去最高で、数量・金額ともに家庭用が業務用を上回った。
国内生産は、数量が159万6000トンで前年比102.9%と前年を上回り、過去最高だった平成29年の160万トンとほぼ同水準。金額(工場出荷額)は7371億円(105.2%)と前年を上回った。
家庭用は数量が7年連続で増加し79万9000トン(103.6%)、金額は3919億円(105.2%)となり、数量・金額ともに過去最高。業務用は数量が79万8000トン(102.3%)、金額は3451億円(105.3%)で前年を上回った。数量では初めて家庭用が業務用を上回った。金額では前年に初めて家庭用が業務用を上回り、3年も同様。
品目別(大分類)生産量では、農産物は減少したが、水産物は増加。大半を占める調理食品は増加に転じた。品目別(小分類)生産量では、1位うどん、2位コロッケ、3位炒飯となり3年連続同順位。小分類の品目では、パン・パン生地、ギョウザ、カツなどが大きく増加した。
大分類の品目別生産量では、農産物(90.9%)が引き続き減少。水産物(101.4%)が増加したほか、国内生産の大半を占める調理食品(103.3%)も増えた。小分類の品目別生産量では、1位うどん、2位コロッケ、3位炒飯と上位3品目は3年連続同順位であったが、4位のギョウザが大幅に増え、3位とほぼ同水準となった。小分類の品目で前年に対して量的に大きく増加したのは、パン・パン生地( 158.4 %)、ギョウザ( 109.9 %)、カツ( 110.3 %)など。
冷凍野菜の輸入量(3.8%増)、輸入額(8.9%増)はともに前年を上回った。国内消費量は2.3%増加。1人当たり年間消費量も23.1㎏と23㎏台に回復した。
財務省貿易統計による冷凍野菜の輸入量は、107万2000トン(103.8%)と前年を上回った。輸入額も2034億円(108.9%)と増加。「冷凍食品国内生産量」、「冷凍野菜輸入量」、「調理冷凍食品輸入量」の国内消費量の合計は、290万5000トン(102.3%)。1人当たりの年間消費量は0.5㎏増加し、23.1㎏となり、前年を上回った。
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