環境と養蜂の未来「Eco&Bee CPS」プロジェクト 千葉・流山高校と連携 東京農大2023年3月29日
東京農業大学バイオロボティクス研究室は、千葉県流山市を中心とする千葉県で次世代スマート農業として環境と養蜂の未来を考える「Eco&Bee CPS」プロジェクトを実施。また、千葉県立流山高等学校と連携し、食育や環境教育を念頭においた流山地域ブランドの食品開発を目指す。
「Eco&Bee CPSプロジェクト」は、環境と養蜂の未来を考える研究プロジェクトで、CPSは、"Cyber-Physical System"の頭文字を取った略称で、Society5.0の重要キーワード。実世界(フィジカル空間)にある多様なデータを収集し、サイバー空間で大規模データ処理技術等を駆使して分析・知識化することで、産業の活性化や社会問題の解決を図っていくもの。同プロジェクトは、株式会社蜂蜜工房(千葉県君津市)の支援を受けて、流山市のオリジナル食品開発も目標としており、主な項目は次の通り。
①環境指標として取得したはちみつのDNA解析によって周辺植生環境を推測し、多様性の評価を行う。将来的に地域設計や街づくりに展開できるようにする。
②畜産としての養蜂技術の高度化、スマート化を図り、CPSのIoTセンシング部分について特にM5Stackを用いた環境とミツバチ生態把握のためのシステムを構築する。
③蜜蜂を活用した新しい花酵母取得技術の検討や,、域ブランドにつながる食品を開発。
④日本とアゼルバイジャン共和国を比較しつつ、世界的に展開可能な養蜂技術の開発を行う。
千葉県立流山高校による地域共生フェスタの展示・食品販売
流山高校は、園芸科の吉田純明教諭を中心に東京農業大学バイオロボティクス研究室の佐々木豊教授と連携を図っている。食育と環境教育を兼ね、5月に同校で「廃材を活用したピザ窯で作る"高校生の作る流山野菜と、食育・環境教育研究も考える"ピザパーティ」を東京農大バイオロボティクス研究室と開催予定。同本事業は流山高校が主催する「東京農業大学・東京大学・駐日ブルガリア大使館との共同研究」の一環で行なわれる。
特にバイオロボティクス研究室の高大連携については、流山高校のほか、2022年度の連携実績のある法政大学国際高等学校(神奈川県横浜市)を念頭にしながら、千葉県東葛飾エリアを中心に新たに参加校を募集している。連絡先は、以下URLの東京農大学バイオロボティクス研究室・佐々木教授宛へ。
また、同プロジェクトで取り組む項目④のアゼルバイジャン共和国は、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方にある親日国。東京農大は、アゼルバイジャンからの留学生を中心に、TET INTERNATIONAL DEVELOPMENT株式会社とも連携し、アゼルバイジャンの食文化の紹介や文化交流も将来的に目指している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































