「ロスおせち」を販売開始 季節商品のロス削減へ クラダシ2023年12月19日
ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営する株式会社クラダシは、「ロスおせち特集」を開始。季節商品のロス削減を目指し、「Kuradashi」のサイト上で「ロスおせち」を販売する。

おせちの需要予測は特に難しいと言われる。その背景には、おせちは少量で品数が多いために仕入れ先や入荷時期にバラつきがあり完成までに時間がかかることや、製造や配送の都合で早い時期に注文を締め切ってしまうことなどがある。そこで、クラダシは、おせちのロス削減に取り組み、昨シーズンは6450食のおせちを販売・レスキューした。
コロナ禍以降、豪華なおせちを購入することが定着し、おせち市場は拡大傾向にあり、2023年は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行して、年末年始に親族などで集まる機会が増えるという予想のもと、多くの食品メーカーやデパートが多種多様なおせちを用意。一方で、国際情勢が不安定で円安・物価高が続いていることや、値上げによる買い控えの影響もあり、おせちを購入しない消費者も増えている。
Kuradashiが10月に行ったユーザー調査によると、今年のおせちの購入についての設問に対し、全体の48.3%と約半数が「今年購入する・作る予定はない」と回答。おせち自体を楽しむ人が減っていることや、物価高騰が年末年始の消費行動に影響していることがうかがえる。
同社は、季節商品やおせちのロス問題を少しでも知ってもらおうと、1年のはじまりに廃棄されてしまうおせちを少しでも減らし、お得な価格で華やかなおせちを楽しめるよう、「ロスおせち」を販売する。販売期間は12月末まで。
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