「ささえあい基金」助成で完成「建長寺さわる模型」お披露目式開催 パルシステム2024年4月10日
パルシステム共済連「ささえあい基金」の助成団体でユニバーサル絵本ライブラリーUniLeaf(神奈川県葉山町)は「建長寺さわる模型」を制作。お披露目式を4月21日に鎌倉の大本山建長寺で開催する。

触っても壊れにくいブロンズで作られた「建長寺さわる模型」は、「ささえあい基金」の助成金やクラウドファンディングなどを活用して制作され、建長寺仏殿の正面に設置される。お披露目式とトークイベントには制作に携わった人が集い、発案のきっかけや協力者へ理解を広めた経緯、制作時の工夫や苦労を紹介する。
模型は、誰もが自由に触れるため、目が見えない人も建物の形を確認できる。枡組(ますぐみ)と呼ばれる柱の組み細工まで精巧に再現され、手の感覚から伝統木造建築の意匠や知恵をつぶさに理解できる。
ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeafは、誰もが一緒に楽しめるよう、市販の絵本を解体し、物語を点字で打ち込んだ透明シートを挟んで再製本する「ユニバーサル絵本」を制作。全国の教育機関や個人に貸し出している。代表の大下利栄子さんは、目が見えない子どもと見える子どもが同じ本を使い、お互いの世界を理解し合えるよう2008年に1人で活動を始めた。
さわる模型のプロジェクトは10年前、旅行先で世界遺産「ベレンの塔」のブロンズ模型を知り、全盲の娘とも触ることでなら観光の楽しさを分かち合えると考え始まった。
「ささえあい基金」は、障がい者や生活困窮者、社会的孤立の防止などの支援活動をする市民やNPO団体への助成金制度。「互いに支え合える地域社会づくりに寄与すること」を目指し2021年度に創設された。助成金はCO·OP共済《たすけあい》の剰余金の一部が活用され、2023年度は、20団体へ1000万円を助成した。
◎「ささえあい基金」助成「建長寺さわる模型」お披露目式 開催概要
日時:4月21日13時~15時30分
会場:大本山建長寺(神奈川県鎌倉市山ノ内8)
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