茨城発 全国の農家をブランド化する「いばれる農産人」始動「生産者紹介サイト」開設2024年6月14日
野菜の卸を中心に、農業プロデュースを手がける株式会社よろぎ野(の).菜(茨城県つくば市)は6月12日、全国の農家をブランド化するプロジェクト「いばれる農産人(のうさんじん)」を始動。第一弾として「生産者紹介サイト」を開設し、掲載希望農家の募集を6月19日から始める。
「いばれる農産人(のうさんじん) 生産者紹介サイト」の特徴掲載イメージ
オンラインプラットフォーム「いばれる農産人 生産者紹介サイト」は、WEBサイト上で個々の生産者が手掛ける作物の特徴や取り組みなどを、生産者の顔や実際の作物の写真を交えて紹介し「見える化」する。それぞれの生産者の情報が流通先や消費者に伝わる場を作ることで、安定的に農業生産品を出荷できる仕組みづくり(ブランド化)につなげる。同社は、サイト全体の運営管理者となり、写真撮影・記事作成のバックアップや流通や生産者にサイトを告知するなど橋渡しを行う。
農産物の流通においては、「生産者の顔が分かり、一定の品質が保たれた農産物をスーパーや飲食店に届ける」ことが難しい現状がある。スーパーの店頭やレストランなどで、生産者が分かる形で消費者に届けたいというニーズはあるが、一般的な流通網では、流通先まで情報が伝えられるのは「産地」までで「どの農家の農産物か」を辿ったり、指定して購入することはできない。また、生産者から直接飲食業者やスーパーに納入する「直送」ルートの場合は、農家を指定できるが、少量の場合は配送コストの面で課題があった。
同社は、茨城県桜川市の物流業者、三共貨物自動車をパートナーとして独自の物流網を作ることで、関東県内で収穫された作物を最短で翌日に店頭まで並べられるシステムを整備。生産者の「顔が見える」形で農産物が迅速に流通する仕組みを整えた。「いばれる農産人 生産者紹介サイト」では、スーパーや飲食店が掲載の生産者に直接コンタクトを取ることができるだけでなく、流通面についても必要に応じて橋渡しが可能となる。
今回開設するオンラインプラットフォーム「いばれる農産人 生産者紹介サイト」は、農業におけるモノ・ヒト・チイキをブランド化するプロジェクト「いばれる農産人」の一環としてスタート。日本の農業生産者を悩ませる「安定的な流通先の確保」を、生産者・生産地・生産物のブランド化で解決に導いていけるよう、様々な観点から新たな取り組みを実行する。
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