コーヒー粕を資源に 堆肥化を通じた循環型プロジェクト開始 鹿児島堀口製茶2025年2月14日
鹿児島堀口製茶は、東京農業大学、冨澤ファーム、堀口珈琲、ローカルフードサイクリング、第一プログレスと連携し、コーヒー粕を堆肥化して農業生産に活用する循環型プロジェクトを実証的に開始。コーヒー粕の廃棄を減らしながら、地域社会における資源循環のモデルケースを目指す。
日本全国で年間大量に排出されるコーヒー粕の多くは焼却処理されているが、堆肥化することで土壌の肥沃度向上や温室効果ガスの削減などの効果が期待される。同プロジェクトでは、コーヒー粕を堆肥化して農地に還元し、その堆肥を利用して生産された食材を地域や店舗に供給する循環型フードチェーンを構築する。
同プロジェクトにおける役割として東京農業大学は、コーヒー粕堆肥の適用条件(配合割合や散布量など)についてアドバイス。プロジェクトの影響力を評価し、今後の展開に向けたデータを提供する。冨澤ファームは、コーヒー粕を原料とする堆肥を製造し、野菜等の栽培に活用。収穫された食材を通じて循環型フードチェーンを具体化する。また、堀口珈琲は、コーヒー粕の排出元として、堆肥化に活用する原材料を提供し、堆肥を利用して生産された食材の活用を検討する。
このほか、ローカルフードサイクリングは、コーヒー粕の発酵等における条件、試験方法等についてアドバイス。第一プログレスは、広報媒体を通じて本プロジェクトの背景や意義をわかりやすく広く社会に伝えることで認知度向上を目指し、全国各地との強い関係性を活かして他地域への展開を促す。
鹿児島堀口製茶は、プロジェクト全体の進行管理や関係者間の調整を担当し、課題解決に向けてコーディネートする。
今後は、プロジェクトの成果を基に、コーヒー粕堆肥の普及や規模拡大を進め、他地域や他業種との連携も模索する。また、環境教育やエシカル消費の促進に積極的に取り組んでいく。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日