花を咲かせないホルモン発見 農研機構2013年10月2日
農研機構花き研究所と国立大学法人香川大学は、キクの開花を決める鍵となる遺伝子を発見し、キクの開花時期を決める仕組みを解明した。この遺伝子は葉で合成され、花を咲かさないように働く情報伝達物質(花成抑制ホルモン=アンチフロリゲン)をつくる機能を持つ。花の咲く時期を自由に制御する技術の開発に一歩近づいた。10月1日公表した。
植物は日長を認識して適切な時期に花を咲かせる開花調整技術はあったが、その仕組みは未解明だった。
これまで、キクなどの実験から、葉で開花を決める植物ホルモンが形成されることや、花を咲かせるホルモンと、咲かせないように働くホルモンがあり、花を咲かせるホルモン「フロリゲン(花成ホルモン)」の正体は分かっていたが、花を咲かせないホルモン「アンチフロリゲン」の正体は謎だった。
同研究所は「キクだけでなく、さまざまな植物の開花時期調節の仕組みにつながり、需給バランスに応じた農作物の安定生産等に貢献する」と期待する。なお、この研究成果の詳細は、総合科学誌『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』電子版に公開される。
(写真はアンチフロリゲン(AFT)による開花抑制キク(右)と野生キクの比較。AFT遺伝子を過剰発現する遺伝子組換え体は、同じ条件下でも開花しない。写真は短日条件での56日目の様子)
(関連記事)
・暗闇で"光る花"開発 NEC、農研機構など(2013.09.11)
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(1)養豚農家に寄り添い疾病を防ぐ クリニック北日本分室 菅沼彰大さん2025年9月16日
-
【石破首相退陣に思う】戦後80年の歴史認識 最後に示せ 社民党党首 福島みずほ参議院議員2025年9月16日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(6)2025年9月16日
-
国のプロパガンダで新米のスポット取引価格が反落?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年9月16日
-
准組合員問題にどう向き合うか 11月15日に農協研究会開催 参加者を募集2025年9月16日
-
ファミリーマートと共同開発「メイトー×ニッポンエール 大分産和梨」新発売 JA全農2025年9月16日
-
「JA共済アプリ」が国際的デザイン賞「Red Dot Design Award2025」受賞 国内の共済団体・保険会社として初 JA共済連2025年9月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」北海道訓子府町で じゃがいもの新品種「ゆめいころ」を収穫 JAタウン2025年9月16日
-
山形県産「シャインマスカット」品評会出品商品を数量限定で予約販売 JAタウン2025年9月16日
-
公式キャラ「トゥンクトゥンク」が大阪万博「ミャクミャク」と初コラボ商品 国際園芸博覧会協会2025年9月16日
-
世界初 土壌団粒単位の微生物シングルセルゲノム解析に成功 農研機構2025年9月16日
-
「令和7年8月6日からの低気圧と前線による大雨に伴う災害」農業経営収入保険の支払い期限を延長(適用地域追加)NOSAI全国連2025年9月16日
-
農薬出荷数量は1.3%増、農薬出荷金額は3.8%増 2025年農薬年度7月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年9月16日
-
林業の人手不足と腰痛課題解消へ 香川西部森林組合がアシストスーツを導入 イノフィス2025年9月16日
-
農業支援でネイチャーポジティブ サステナブルの成長領域を学ぶウェビナー開催2025年9月16日
-
生活協同組合ユーコープの宅配で無印良品の商品を供給開始 良品計画2025年9月16日
-
九州・沖縄の酪農の魅力を体感「らくのうマルシェ2025」博多で開催2025年9月16日
-
「アフガニスタン地震緊急支援募金」全店舗と宅配サービスで実施 コープデリ2025年9月16日
-
小学生がトラクタ遠隔操縦を体験 北大と共同でスマート農業体験イベント開催へ クボタ2025年9月16日
-
不在時のオートロックも玄関前まで配達「スマート置き配」開始 パルシステム千葉2025年9月16日