米をゲル状の新食材に 農研機構が開発2013年10月24日
農研機構は10月22日、米を原料にしたゲル状の新たな食品素材を開発したと発表した。
同機構は、食料自給率の向上をめざし、米の利用拡大の研究をすすめている。
今回発表した技術は、これの成果のひとつ。高アミロース米を粒のまま水を加えて炊飯、糊化させ、温度制御と高速撹拌などの操作で、ゲル状の新たな食品素材を製造することに成功した。
米の利用拡大や新用途開発としては、米粉の普及がすすめられているが、この技術は米粉とは異なる新たな可能性を示すものだ。
製粉せず、粒から直接素材をつくることができるので、最終的な加工食品になるまでの作業を簡略化できる。また、やわらかいゼリー状から、弾力のあるゴム状のものまで自由に調整ができる(上写真参照)ので、パン、麺、菓子などさまざまな食品に加工することができる。
さらに、卵や油脂などの代替品として使うこともでき、例えば、小麦や卵を一切使わず、米だけでシュークリームをつくることも可能だ(下写真参照)。
この技術は、一定量をまとめて一度に生産すれば中小事業者でもつくることができるため、機構では「地域の米を使った6次産業化にも貢献できる新技術」だと期待している。
今後は、民間企業とも連携して、大量生産や商品開発などの研究をすすめる予定だ。
重要な記事
最新の記事
-
【現地レポート・JAの水田農業戦略】新たな輪作で活路(2)子実コーンの「先駆者」 JA古川2024年3月29日
-
農業者所得増加へデジタルビジネス加速 農林中金 中期ビジョンを策定2024年3月29日
-
「子ども世代に農業勧めたい」生産者の2割 所得向上が課題 農林中金調査2024年3月29日
-
東京・大阪で組合長らが 「夢大地かもと」スイカをPR JA鹿本2024年3月29日
-
全国から1,000名を超える農業の担い手が集う 「第26回全国農業担い手サミットinさが」開催 佐賀県2024年3月29日
-
家族みんなで夏の農業体験はじめよう 食農体験イベント「土袋でデコきゅうり」開催 JA兵庫六甲2024年3月29日
-
(377)食中毒1万人は多いか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年3月29日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第96回2024年3月29日
-
【人事異動】全国農業会議所(4月1日付)2024年3月29日
-
品種で異なるメロンの味わいを体験 自由が丘「一果房」で29日から 青木商店2024年3月29日
-
第160回勉強会「レジリエントな植物工場運営・発展に向けて~災害からの復旧・復興事例から学ぶ」開催 植物工場研究会2024年3月29日
-
創立55周年記念 ガーデニング用 殺虫・殺菌スプレーなど発売 住友化学園芸2024年3月29日
-
「核兵器禁止条約」参加求める26万の署名 藤沢市議会が意見を採択 パルシステム神奈川2024年3月29日
-
尾鷲伝統の味「尾鷲甘夏」出荷開始 JA伊勢2024年3月29日
-
令和6年能登半島地震 被災地農家を応援 JA全農石川へ寄付 KOMPEITO2024年3月29日
-
林木育種センター九州育種場 九州育種基本区の「スギエリートツリー特性表」公表 森林総研2024年3月29日
-
農業フランチャイズのクールコネクト シードラウンドで3200万円を調達2024年3月29日
-
鳥インフル 米メイン州からの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年3月29日
-
畜産施設の糞尿処理で悪臭対策 良質な堆肥化を促進 微生物製剤を開発 B・Jコーポレーション2024年3月29日
-
水田のスマート水管理で東大大学院農学生命科学研究科と共同研究開始 ほくつう2024年3月29日