ハウス栽培のスマート化実証実験を開始 クボタなど6社が連携2021年7月20日
クボタ、inaho、オプティム、ルートレック・ネットワークス、レグミン、関東甲信クボタの6社は、ハウス栽培のスマート化に向けた実証実験を7月から開始。参画企業各社が保有するロボットやAI等を活用した自動化ソリューションを持ち寄ることで、潅水(水やり)、施肥、防除(病害虫の予防・駆除)、収穫など各栽培工程で収集するデータを相互利活用できる実証環境を構築し、新たなソリューションの開発をめざす。
実証実験のイメージ
施設園芸は、温度や二酸化炭素濃度等の栽培環境を制御することで、収穫量の増加や農作物の品質安定化が可能。なかでもコスト的に参入がしやすいビニールハウス栽培は広く一般に普及している。
ビニールハウスでのアスパラガス栽培のように、数か月にわたって収穫期が続く作物の栽培では、生育状況に応じてきめ細かい潅水や施肥、防除等の管理作業や、収穫適期を迎えた対象のみを選別した収穫が必要となるため、農家の経験と人手による作業に大きく依存。このため、軽労化や栽培の最適化が強く求められており、参画企業各社はロボットやAなど等を活用した自動化ソリューションの開発に取り組んでいる。
同実証実験では、参画企業各社の自動化ソリューションを導入することで、各栽培工程を軽労化。また、各自動化ソリューションが収集する土壌水分量等の栽培環境や作業データを相互に利活用し、栽培全体の最適化に繋がる新たなソリューションの開発をめざす。
参画企業各社は、軽労化と栽培の最適化が可能な次世代のハウス栽培モデルを確立し、他の作物へ展開することで、ハウス栽培のスマート化を実現する。実証実験は、クボタ イノベーションセンターによる実証実験専用ほ場「Kubota Incubation Farm」で実施。
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